マーリンが会員調査レポート結果を発表、年間分配金額は5億ドルと過去最高額を記録

2018年7月11日 15:00

世界中の独立系レーベルのデジタル権利を支援する非営利団体 マーリンが、会員調査レポート結果を発表した。

今年、設立10周年を迎えたマーリン。本レポートでは、インディーズの活躍および音楽ストリーミング市場の発展と理解について、また、拡大するグローバルマーケットプレイスにおけるインディーズミュージックの価値について紹介している。

会員調査レポート(英語)は、こちらよりダウンロード可能。


過去最多の分配額を記録。年間分配金額は5億ドル($0.5billion、約500億円相当)

昨年マーリンは、2008年事業開始以降の分配累計額が10億ドル($1 billion、約1000億円)超えであると発表した。さらに、過去12カ月(2017年7月〜2018年6月期)をベースとした年間分配金額は、5億ドル($0.5billion、約500億円)を予定している。


会員のカタログはデジタルサービスにおけるニーズが最も高く、有料ユーザーにさらに好まれる傾向に

マーリンとライセンス契約を締結しているデジタルサービスにおける、2014年5月〜2018年4月までの音楽ストリーミング再生は5000億回(500billion streams)以上だった。そのうち、会員コンテンツのシェアは、広告モデル型サービスに比べて有料サブスクリプションサービスの方が25%大きくなっている。


インディーズは、新規市場からの収入源確保に成功している

会員の42%は、自社のデジタル収入の50%以上は自国外から、つまり半分以上が海外収入によるものであると回答している(フィジカルの場合の海外収入は18%のみ)。

過去3年間(2015年4月〜2018年4月)では、アジアマーケットからの徴収額は約8倍増加。同期における中南米(LATAM)からの徴収額は10倍以上増加している。


デジタルストリームは”急流”に。データ処理量も36%増加

68%以上の会員が、デジタル総収入の主な収入源はオーディオ・ストリーミングによるものであると報告している。2014年会員調査当時では20%の会員が同様の回答をしたことから、飛躍的な増加であることが分かる。

2018年3月時点で、マーリンチームが処理したデータ量は、月平均で約140億回以上の再生回数を記録し、2017年3月と比較するとデータ処理量では36%増加している。


前例のないマーケット移行期にあっても、マーリン会員は音楽ビジネスを拡大し続けている

会員調査を始めて以来、大多数が前年度における全体的なビジネス成長について報告し、また、会員の74%が、2017年における総事業の成長を報告している(2016年では会員の64%が同様の回答をした)。会員の78%が、音楽の未来は明るいと回答している。

メディアリサーチ会社Enders Analysisのディレクター・オブ・リサーチ、アリス・エンダース氏は、マーリンについて以下のように述べている。
「もしマーリンが設立されていなければ、ストリーミング市場がコンテンツ購入市場を追い越したことで、インディーズレーベルの多くが事業撤退を余儀なくされていたでしょう」

Merlin 10th Anniversary from Chaida Kapfunde on Vimeo.