スガ シカオが宮城県・石巻でスペシャ「LIVE with YOU」を公開収録、生きることの喜びと希望を歌に込める

2018年3月14日 12:19
スガ シカオ

“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトにしたプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”」。23回目となるこのプレミアムライブの主役は、昨年デビュー20周年を迎えたスガ シカオ。

2018年3月12日、東日本大震災から7年が経過した宮城県石巻市。“人と人を繋ぐ希望のライブハウス”として2012年にオープンしたBLUE RESISTANCEが、その舞台だ。震災以降、常に被災地に心を寄せた活動を続けているスガにとって、これ以上の場所はないだろう。

午後6時30分、開場。抽選で招待されたラッキーな150人のオーディエンスの手には、桜の花びらを模ったステッカーが握られている。ライブハウス内に設置された「LIVE with YOU スガ シカオ」と記されたパネルにステッカーを貼り、オーディエンスもまた、このライブの作り手となって参加するのだ。開演を前に、150の花びらをまとったパネルはステージに移動され、スガのライブアクトのバックパネルとなった。

午後7時。場内の照明が落とされ、ステージにスポットライトがあたると、スガが登場。「外は寒いけど、中はホットでいきましょう!」。そう言ってトップの曲として演奏したのはファンクチューンの「Party People」。アコギ1本とはいえ、オーディエンスをブーストするのには十分。続く「Festival」では、スラム奏法でパーカッシブなサウンドを紡ぎ、演奏を終えると「全然痛くないよ!」と会場を笑わせる。
 

スガ シカオ


そこから「見る前に飛べ.com」、大ヒット曲「アシンメトリー」へとなだれ込み、MCタイムへ。2018年1月から4月半ばまでに全国34カ所を巡る「Suga Shikao Hitori Sugar Tour 2018」の真っただ中だというスガ。「昨日すっぽん食べたら、朝からすごく元気! アコースティックライブってさ、いつも最初からこんなテンションじゃないんだよ。今日は時間前に始めようって言ってスタッフに「お客さん、まだですよ」なんて言われちゃった(笑)」。

そして、今回のツアーから導入したというギタレレを取り出し、「斜陽」を披露。ノスタルジックな音を奏でるギタレレがその世界観にぴったりだ。そして同じくギタレレでスガのバンドkokuaの曲である「砂時計」と続く。スガは「亡くなった父ちゃんが、こんな風に思ってくれていたかな…と思って作った曲。お子さんがいる方は、お子さんのことを思いながら聴いてください」と話したが、「未来をあきらめないで」という歌詞が、震災から7年と1日を迎えた石巻、そして被災地への強いメッセージに聴こえたのは私だけではないはずだ。

その後のMCでは「何年経っても、この時期が来るとざわざわした気持ちになります。でも、この時期に東北に来ることができてうれしいです」と。そして「東北のみなさんに捧げます」と、「Progress」「アストライド」「海賊と黒い海」を歌い上げる。スガの優しい歌声に包まれた会場は、とても温かなヴァイブスに満ちていた。

そして「ごめんねセンチメンタル」、オールドファンには涙ものの「黄金の月」、そして今や国民的楽曲ともいえる「夜空ノムコウ」、「真夜中の虹」、新曲の「トワイライト★トワイライト」「19才」へとつなげた。
 

スガ シカオ


アンコールでは「午後のパレード」でオーディエンスとの息の合った掛け合いを楽しみ、スガはこの特別なステージを締めくくった。ライブ終了後、東京から来たという女性ファンに声をかけた。デビュー当時からスガのファンだという彼女は「震災のときに、必ずここにきているスガさんを尊敬しています。今日は本当に楽しかった」と、興奮ぎみに話してくれた。

外気温1度というまだまだ寒い石巻で、熱量の高いライブを楽しんだオーディエンス。それぞれの家路につく彼らの胸には、きっとスガが伝えたかった生きることの喜びや希望が去来していたに違いない。

なお、このライブの模様はスペースシャワーTVで4月22日 22:00よりオンエアされる。

取材・文:岡沼美樹恵
撮影:沼田孝彦

セットリスト
M1.Party People
M2.Festival
M3.見る前に飛べ.com
M4.アシンメトリー
M5.斜陽
M6.砂時計
M7.Progress
M8.アストライド
M9.海賊と黒い海
M10./ごめんねセンチメンタル
M11./黄金の月
M12./夜空ノムコウ
M13.真夜中の虹
M14.トワイライト★トワイライト
M15.19才
EN1.午後のパレード