木村カエラが待望の絵本を出版「築地本マルシェ」で語った絵本への思いとは

2018/02/20 (火) - 12:40
木村カエラが待望の絵本を出版「築地本マルシェ」で語った絵本への思いとは

2月17日と18日の2日間にわたり、朝日新聞社主宰のブックフェア「築地本マルシェ」が東京・ベルサール汐留で開催。18日には、今年4月にKADOKAWAから絵本を出版する予定の歌手・木村カエラが登場。自身の大好きな作品を手に、絵本ナビ代表取締役社長の金柿秀幸氏と対談を行った。

テーマは「子どもたちにすてきな絵本の出会いを」。それぞれ持ち寄った絵本を紹介するとともに、作品にまつわるエピソードを語り合った。

冒頭に金柿氏から「カエラさんと絵本の関係性って?」と問われると、「絵本はおばあちゃんや父親と、読んでくれた人との思い出が宿っているものですね。少ないページの中に素敵な言葉が凝縮されていて、心に訴えかけてくる。そんなところが大好きなんです」と答えた木村カエラ。 

歌詞を書く際も絵本からインスピレーションを受けることもあるそうで、「絵本は小さなお子さんから大人まで、読む人の心を動かすもの。でも言っていることはすごくシンプルじゃないですか。そんな風に自分の歌詞も書けたらいいなと思います」。

まずは木村カエラがお気に入りの「どろんこハリー」やしかけ絵本「プータンいまなんじ?」を紹介。歌詞のヒントになったと話す「ぼくを探しに」については、物語に共感し「かけらを探して」(「ファミレド」より)と歌詞を作ったこともあるという。

子供と読むものは、「実在するものとつながっていく物語が好き」「魚や動物など、いろんなものへの興味につながるのがいい。勉強ではなくて、楽しく知ることができるんですよね」。

中盤では、絵本製作の話も。「手がけた絵本は、16年にリリースした配信シングル「BOX」の歌詞を反映した。BOXは“心”。心は宝箱で、素敵な思い出を詰め込めばどんどん輝いていく。でも、嫌なことがあったりがまんすることが多いほど自分らしさがなくなって、心がゴミ箱のようになってしまう、という内容なんですよ。自分の心はゴミ箱じゃなくて宝箱なんだよ、だからキラキラするものを入れていかないと、という気持ちを込めました」。

対談後、木村カエラに絵本作りについて話を聞いた。

「いつもライブに来てくれるファンの方も来てくれていて、出版を楽しみにしてくれてるのかなとうれしかったですね。読んでみて、どんな反応が返ってくるか楽しみ。お子さんは楽しく、大人の方は何か心に響くものがあればいいなと思います。幅広い人に届けば嬉しいですね」。

物語にかける思いについては、「生活の中で、つまずいたり元気がなくなってしまうことってたびたび起こるじゃないですか。そんな時、絶対的に読める本にしたいと思って描いています。悩んだ時に自分自身でも『どうしたらいいかな?』と再確認できるような、答えを見つけ出せる作品にしたいです。自分の子供が悩んでるなって時にも読んであげる、そんな本になればいいなと」。

「BOX」の歌詞を絵本にするにあたり、悩んだこともあったという。「もともと『BOX』の歌詞は、海賊が旅をして宝を探しに行くというテーマで作っていったんですよ。でも絵本となると、ちょっと男の子っぽいし固いかなと。小学生の男の子とあるキャラクターが出てくるんですが、歌詞をどんな風にキャラクターに反映するかは悩みました」。

「何をどうキャラクターにしようかなと。“心”は宝石で表現すべきなのか、岩にしようとか。「心が固くなる」とか言うじゃないですか。そういう感覚でキャラクターに変換していく作業は、無限に表現の方法がある分、大変でしたね」。

最後に、「普段絵本を手に取る機会がない人も、これがきっかけになればすごく嬉しい。早くみなさんに届けたい!」と話した木村カエラ。作品はKADOKAWAから4月下旬に発売予定。