発信者情報開示請求訴訟において違法アップローダーの氏名等開示を命じる判決下る

ビジネス

2017年6月26日、東京地方裁判所はインターネットサービスプロバイダ「ソフトバンク株式会社」に対し、ファイル共有ソフトを利用してインターネット上で大量の音楽ファイル(以下、「音源」という)を継続して違法にアップロードしている11名の氏名、住所等(以下、「発信者情報」という)を音源の権利を有する日本レコード協会会員レコード会社に開示するよう命じる判決を下した。

本件は日本レコード協会会員レコード会社がインターネットサービスプロバイダ14社を対象に、自らが権利を有する音源をファイル共有ソフトを利用して許諾なくアップロード(公開)している者に対し、著作隣接権(送信可能化権)侵害を理由とする損害賠償請求等を行うため、「プロバイダ責任制限法」第4条1項に基づき該当者45名の氏名、住所および電子メールアドレスの開示を昨年11月より求めていた。

そのうちの34名については任意に発信者情報が開示されましたが、ソフトバンク株式会社が同社のサービスを利用する11名の発信者情報の開示に応じなかったため、本年4月に東京地方裁判所に発信者情報開示請求訴訟を提起していたもの。
 


日本レコード協会

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