ロッテ×ソニーミュージック 共催コンテスト『歌のあるガム』プロジェクトが目指すものは?

2010年4月29日 5:30
ロッテ×ソニーミュージック 共催コンテスト『歌のあるガム』プロジェクトが目指すものは?

株式会社ロッテ(以下、ロッテ)と株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、ソニーミュージック) が、共同で開催しているオーディション「『歌のあるガム』プロジェクト2010 LOTTE × Sony Music CM・メジャーデビューコンテスト NEXT」。グランプリに輝いた応募者はロッテのCMソングに起用され、ソニーミュージックからメジャーデビューが約束されるというこのビッグプロジェクトの全貌と今後の展開、そして、昨年行われた第1回でグランプリに輝き、5月5日にシングル「ハルイロ」でデビューするuniverseについても同社篠原廣人氏にお話を伺った。

 

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
マーケティンググループ マーケティング室 チーフプロデューサー
兼 I&P 準備室プロデューサー
兼 ライブエンタテインメントグループ
ライブエンタテインメント事業部 チーフプロデューサー
篠原廣人氏

 
▼『歌のあるガム』プロジェクト2010
http://www.utagum.jp/

 

●このコンテスト『歌のあるガム』が始まった経緯を教えてください。

篠原:以前、ロッテさんが『ロッテ歌のアルバム』という音楽番組のスポンサーをずっとなさっていて、その番組以後、音楽番組への取り組みはされていなかったんですが、昨年大ヒットした『Fit's』というガムの発売を控えて、商品プロモーションに音楽的な展開を検討されていました。すでにロッテさんは新たに『歌のあるガム』というスローガンを掲げていらっしゃって、ソニーミュージックに対して「一緒にやりませんか?」とご提案をしてくださったので、オーディションを主体とした『歌のあるガム プロジェクト』を合同で立ち上げました。

●オーディションをロッテと共催することで、どのような相乗効果があると考えていますか?

篠原:回を重ねるごとにこのコンテストからスターが出て行くことが、ロッテさんにとっては企業のイメージアップに繋がりますし、我々にとってもロッテさんとの楽曲タイアップをいただいた上で新人を世に出していけるというメリットがあります。


 

ロッテ×ソニーuniverse
universe(ユニバース)
デビューシングル『ハルイロ』
2010年5月5日発売
★universe オフィシャルブログ

●第一回目のグランプリアーティストがデビューするそうですね。

篠原:はい。5月5日に第一回目のグランプリを獲得したuniverse(ユニバース)が、「ロッテ 『ガーナミルクチョコレート』の母の日キャンペーン」のCM曲でデビューします。グランプリを獲得したアーティストの曲が人々の記憶に残る、また、そういった状況が作れることを理想とし、さらにはuniverseがより大きなアーティストへ成長し、第二のuniverseを目指して、ロッテのCMでデビューできるこのコンテストに多くのアーティストの卵が応募しようとしたり、将来的にはそういう連鎖が生まれてくることを両社ともに願っています。

●コンテストはどのような流れでグランプリが決定するのですか?

篠原:エントリーは5月15日まで募集していますので、今後もテレビCMなどで告知を徹底してやっていきます。昨年は約5,000組の応募があったので、今年も5,000組の応募を目標とし、その中からソニーミュージックで厳選な審査を行い、エリア別に全10組のファイナリストを選出させていただきます。その10組を7月にオフィシャルサイト上で発表し、同時にそれぞれのアーティストの楽曲が聴けて、プロフィールや動画が見れるサイトがオープンしますので、そこから一般投票がスタートします。

 今回はロッテのお菓子全商品が対象となり、7月1日から一般投票が開始しますが、投票方法については、今後ロッテさんから発表していくことになります。投票数はデイリーでチャートになり、ランキングが繰り広げられていくのですが、この一般投票の期間は約3ヶ月で、一般投票で1位を獲得したアーティストは優先的にグランドファイナルのライブに出ることができます。グランドファイナルに出演できるのは5組で、その5組の中からグランプリが決定します。


●応募した人は抽選でグランドファイナルへ招待されるのですね?

篠原:はい。去年は、グランドファイナルまでにアーティストには3曲作ってもらい、その3曲でさらに成長した彼らの音楽を聴いて投票していただいたのですが、昨年のグランドファイナルでは、客席に『Fit's』を買って応募してくださった1,000人のお客様がいて、お客様もこのキャンペーンに真剣に向き合っていたという流れがあったため、会場内はすごい熱気だったんですね。もちろん豪華なプレゼントがあれば応募数は増えるかもしれませんが、それは愛のある一票に繋がるのだろうか? ひょっとしたら違うかもしれないと、その光景を見てロッテさんは感じたんですね。やはりこのコンテストでは愛のある一票をいただきたいと我々も思っています。

 

●エリア別に選出されたアーティストに対してはどのようなサポートをされるのですか?

篠原:エリアで選ばれた10組には、エリアプロモーションをきっちりやっていきます。例えば、地方のラジオ局と組んで番組の中で彼らがグランプリに出場できるようにみんなで応援していくプログラムを組む、もしくは夏にソニーミュージックのアーティストとイベントを実施して第一回目のグランプリのuniverseと共演させたり、10組に選ばれているアーティストをその場で紹介しパフォーマンスを観ていただいて気に入ってもらえれば一票を入れていただくなど、そういうベーシックなことも含め、どうやってエリアを盛り上げるのかというキャンペーン施策をこれからロッテさんと話し合っていきます。今後はファイナリスト10組全員がパフォーマンスするイベントも控えていますし、ソニーミュージック グループとしては、ソニー・マガジンズの情報誌やMUSIC ON! TVなどで、このキャンペーンを追いかけていくことによって、彼らを露出する場所を積極的に提供していこうと考えています。

●グランドファイナリストだけでなく、その前段階のアーティストに対してもかなり細やかにサポートされるんですね。

篠原:要するに彼らの成長を見たいんですね。最初に選んだときには1曲のデモテープで選びますが、9月までの間にテーマを出して新曲をもう1曲書いてもらったり、ライブをやってもらったり、その過程の中で彼らがメジャーデビューするアーティストとしてふさわしい吸収力を持っているのか、成長をとげているのか、そういった即戦力になるかどうかを見ることがソニーミュージックとしての狙いです。

 去年はその10組にそれぞれサポータースタッフを付けたんです。プロになっていく過程、ビフォア・アフターじゃないんですが、ボーカリストの人はオリジナルの曲がない人もいますから、その声に合った楽曲を作るプロデューサーを立てて、歌詞は自分で書いたり。またバンドだったら、パフォーマーとしてライブでどう表現するかをライブのクリエーターを入れて準備したり。スタイリストやボイストレーナーをつけた人もいますし、各アーティストごとにサポートしました。今回も同じように、僕らがサポートしながら各アーティストを見極めることによって、僕らもデビューの可能性を探っていきたいと思っているんです。


●一般投票期間の3ヶ月はなかなか刺激的ですね。

篠原:そうですね。ロッテさんはキャンペーン、我々は育成ですね。そして、やはりユーザー参加型コンテストですから、お客様にも3ヶ月間ちゃんと追ってもらえるような面白い内容にしておかないと1回応募したきりでお終いになってしまいますので、我々も色々と企画中です。

●昨年のグランプリを獲得したuniverseについて伺いたいんですが、コンテストのときはどのような印象を受けましたか?

篠原:僕らが面白いなと思ったのが、バンドって絆なんですね。彼らは幼なじみ同志でバンドを作っていましたので、すごく結束力がありました。また、ボーカルが中性的な声を持った人で、女性的な感性も感じるので、ユニークなバンドだなというのが僕らの印象でしたね。

●応募された曲を聴いた当初から印象的ではあったんですか?

篠原:universeはやはり曲が良かったんですね。また、昨年のファイナリスト10組のみなさんはそれぞれ、非常に完成度が高い音作りをする人たちでした。さらに、パフォーマンスができる人たちが集まってくれました。なぜなら、第一回目にグランプリに選ばれたアーティストはすぐにデビューをすることが決まっていたので、明日デビューできる可能性のある人を10組選んだからです。グランプリ以外でもファイナリストの中からそれぞれデビューが決まったり、デビューに向けて準備をしていたり、作家として楽曲を提供したりなどそれぞれの道を歩き始めています。

●CMソングに選ばれるのがグランプリというだけで、それ以外のアーティストもデビューする可能性があるということですね。

篠原:そうなんです。ロッテさんもこのコンテストから輩出されたアーティストがデビューするのは嬉しいことだと思うのですね。グランプリでなくてもあのコンテストを経ているということで、そこからまた違う形でスターが生まれれば、当初ロッテさんが目的としていた「お菓子と音楽の親和性を高める」という部分に繋がっていきますから。

●ちなみにuniverseの曲が起用されたロッテのCMはすでに始まっているんですか?

篠原:はい。CMには石川遼さん、榮倉奈々さん、桜庭ななみさん、佐々木希さん、長澤まさみさんいったと錚々たる方々が出演されています。

●ものすごく豪華ですね。そう考えますとこのコンテストはかなり大規模なものですよね。

篠原:そうですね。ただ、結果をすぐに出さなくてはいけないという部分も僕らにはありますので、スピーディーな対応ができるように頑張っている感じです。

●昨年のグランプリのuniverseのデビューが決まり、第2回目のコンテストも始動しているわけですが、今後はこのコンテストをどのようなコンテストにしていきたいと考えていますか?

篠原:夢で言えば、ここからスーパースターが出てもらいたいですね。圧倒的なスターが。今、音楽業界にヒーロー、ヒロインが不在とよく言われていますが、5年、10年と活動していけるアーティストが出てきてほしいですね。

 僕らは仕事柄、アーティストさんの「デビュー○○周年記念」のパーティーとかに呼ばれたりするんですが、やはり、そういう方たちはデビュー当初から続けられる力を持っているんですよね。結果的にそうなった方々もいらっしゃるかもしれませんが、やはりデビューの頃から必ず人と違う力を持っているんです。ロッテさんとの企業コラボで始まったコンテストですから、そういう意味では10年後も20年後も活動して、「あっ、あのコンテストから出たんだよね」と言われるような、後世に残るアーティストを見つけたいですね。


●では、最後にこれから応募されるアーティストにひと言お願いします。

篠原:夢はすぐ近くにあります! 是非多くのアーティストにエントリーしていただきたいですね。

 

-2010.4.28 掲載