Musicman-NET SPECIAL REPORT ビクターエンタテインメント(株)常務取締役 高垣健氏/レーベルマネージャー 寺田正治氏

敗者復活戦もあり

--BabeStarの方向性で、今後何か考えていることっていうのはありますか?

高垣:新人だけじゃなくて、一度メジャーデビューしたけど、メジャー契約が終了したアーティストもBabeStarで出そうと思ってます。もちろん当然新人が多くなるけど、準新人っていうところでも考えてますね。

--敗者復活戦ありっていうのは、みんな業界では意識してますよね。

高垣:今、クラッシュ&ビルドっていう言葉が流行っているじゃないですか。たしかにクラッシュして新しく作るっていうのは大事なんだけど、今はクラッシュに偏ってますよね。一回アーティストの数を減らして、合理的にやろうっていう空気は音楽業界全体にあるんですよね。

--音楽は、新しいものを生み出し続けることによって、需要を喚起し続けなくてはいけないと思うんです。制作数を減らすっていうのは、音楽業界が自分の首を自分で絞めているようなものですよね。

高垣:一回でも縮小するとね、また生産するエネルギーっていうのは削られるような気がするんですよね。縮小することで労力を使っちゃって、ビルドする力がなくなっちゃうような気がするんですよ。勝手に制約を作って、新人のデビューを減らしてるっていうのは、そこにも原因があると思いますね。それは、色んなレーベルのマネジャー連中と話したりするときに感じたりすることですけどね。

高垣氏 --多数良質のキーワードで大成功してもらいたいですよ。

高垣:アーティストとか事務所や、僕の身近なメディアに話をすると、割と賛同してくれる人が多いんで、それに後押されたみたいなところもあるんですよね。それにしても、iPodにしろDVDレコーダーにしろ、最近僕が買った電化製品はほんとにスゴイよね(笑)。それからテレビも、昔は5チャンネルから6チャンネルあれば十分で、アメリカみたいにケーブルとか100チャンネルなんて「見るわけないじゃん」ってみんな言ってたわけじゃないですか。実際、デジタルを自宅に入れたら、今70チャンネル以上見れるわけですよ。しかも、値段が安い、これだけ選択肢がたくさんあるっていうのは楽しいよね。その中から、リスナーなりユーザーが選ぶわけだから、選ばれなかったものは『弱肉強食』じゃないけど、負けちゃうわけだしね。そういった生存競争は当然厳しくなるけども、また新しいものが生まれてくる。選択肢がいっぱいある方が当たり前になるんでしょうね。

--まさにiPod時代なんですね。日本の音楽業界全体にとって、BabeStarが成功するか否かは大きいと思いますよ。この動きというのは、少なくとも他のメジャーレーベルに先駆けたものですから。

高垣:そうですね。

--業界内外から様々な意見が出てくるかもしれませんね。

高垣:逆に、そういうことを言う人がいても僕はいいと思うんです。割に僕は自虐的なところがあるんで、逆にそう言われたいなっていうのがあるんですよね。良くも悪くも話題にしてほしいっていうのがありますね。粗製濫造じゃないかとか、安いコストでメーカーに都合のいいことやってるだけじゃないかとか、そういうことを言う人はこれからもいると思いますよ。でも、ちゃんと評価されて、いい音楽やいいライブをやるアーティストがBabeStarから出てくることがそれに対する反証なわけで、理屈じゃないと思うんですよね。

--BabeStarの成功を心よりお祈りしています。


BACK
← 3/4
高垣氏インタビュートップへ
SPECIAL REPORT トップへ

Copyright(C) 1998- F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd. All rights reserved.
Contact info@musicman-net.com with question regarding this site.