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2004年1月にオープンした "本当の音楽とは" をコンセプトに本格的な海外アーティストの音楽を提供する「大人のための新音楽空間」ライブスポット渋谷DUO。オープンからちょうど3カ月が経つ現在、順調な滑り出しのようです。 その生みの親である(株)イズム代表の梶原進氏にDUO誕生までの経緯と今後の展望などを伺いました。 【INDEX】 ▼ 自分の好きなアーティストをもっと身近に!いい音で! 〜DUOオープンに至るまで〜 ▼ DUOのプロデューサーはJAY KAY? ▼ DUO誕生!招聘・制作・興行・宣伝、何から何まで梶原氏の独自の判断で…。 ▼ 大物アーティストが渋谷で牛丼!? ▼ 今後の抱負、DUOの目指すべきものとは……? |
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-- そもそも、どんな経緯でDUOをオープンさせることになったんですか?
梶原:僕もよくクラプトンとか大きなコンサートを見に行くんだけど、やっぱり我々の年代は忙しいわけですよ。皆、それなりに。チケット自体も先行予約とかしてないから、行ってみるとびっくりするほど後ろの方の席だったり(笑)。おまけにコンサートが始まると、基本的に『ヴィジョン』でしかアーティストが見えない。肝心のアーティストは米粒みたいな大きさでしかない、これが現実ですよね。 更におまけに、コンサートが始まった瞬間からみんな立っちゃったりして……。そうすると、僕も立たなくちゃいけないのか、みたいな…。そういうことって、たぶん30代から上の世代は、みんな感じてるんじゃないでしょうか。 -- 座ってると見えないので、やっぱり立たざるをえない(笑)。長時間立って米粒を見ているっていうのは、体力的にはもちろん精神的にもつらいですよね〜…。
梶原:そうですよね。好きなアーティストをもっとちゃんと観れないの?ちゃんと音楽を聞けるような環境がなぜないの?って疑問に思ってたんですよ。
逆に言えば、ギャラも高いしニーズもあるから、大きな会場でやらないといけないし、っていうことなんだろうけど。だから、クラプトンとかマドンナとかビッグアーティストは、もちろん客のことを考えて、日本に長くいるわけにもいかないから、アリーナでやったり武道館でやらなくちゃいけないだろうと、それは理解できる。
でも、まぁ待てよ!と。
音楽ってそんな流行ものばかりじゃないよね。それほど旬ではないけど、音楽的には素晴らしい、とか…。音楽の判断の基準として「売れてる」とか「売れてない」とかいう判断の基準じゃなくて、自分なりの「いい」とか「悪い」とかそういう基準で見れないのかなぁと。
かつ自分たちがいいと思ったアーティストをもっと身近に、そしていい音で、ゆったりと酒の一杯でも飲みながら見られるっていうのがやっぱりどう考えても絶対必要だなって何年も前から考えていたんですよ。それで今回去年の夏ぐらいかな、ON AIR EASTが改築して、EAST自体が名前を変えてSHIBUYA O-EASTになって2階に上がって、1階が空いちゃうからっていうことになり、だったら僕がやろうかなと決めたわけです。意外に個人的な理由なんですよ。
-- その話というのは、向こうから声がかかったんですか? 梶原:そうですね、たまたま間接的に。 -- 他にもやりたかった方がいらっしゃったりしたんでしょうか? 梶原:色々な話があったらしいんですが、基本的に大家さんのケン・コーポレーションさんが1階もコンサート会場にしたいという意向があり、それでうちに決まったわけです。詳しくは知りませんが。 -- それだけの競合を差し置いて、梶原さんがあの場所を獲得できたっていうのは何かあったんですか? 梶原:ケン・コーポレーションの現場のトップの方にお会いした時に、海外のアーティストをこういう形で呼んで、まだ日本にないスタイルの会場にしていきたいんだっていう話をして、それが非常に評価していただけまして。それは日本のアーティストをブッキングすると、2階のEASTとバッティングしてしまうといった事情もあったんじゃないでしょうか。 -- 去年の夏、コンセプトを打ち出して、たった半年で一気に作っちゃったんですか?
梶原:そうですね、半年ですね。なぜかというと、12月の上旬ぐらいに消防と警察の検査をクリアしなければならなかったんです。上の階(SHIBUYA O-EAST)は12月の末にオープン予定だったんで、とにかく一緒にやらなきゃいけないっていう、既成条件があったんで慌てて作らざるを得なかったっていうのが事情かな。でも最終的には、こっちの方が先にできちゃったんですよね(笑)。
-- 実際に現地に建物を見に行って、これはいけるとすぐ判断できました? 梶原:見た時聞いていたものとは若干違っていたけど、あんまりそういうところでは意識はしなかったかな。まぁなんとかなるだろうと。中に2階を作っちゃえば、ある程度(スタンディングで約1000人前後、シーティングで300人ぐらい)は入るようなところにはできるな、と。とにかく作ろうという夢の方が先行していたから、物理的な話よりもそういう理想論的な話の方が頭の中の大半を占めてたんじゃないかな。 -- でもあれだけのハコですよね。そこから先の様々なことを考えると、どう考えても普通は半年ではキツイと思うんですが? 梶原:あんまり深く考えてなかったからできたんじゃないですか(笑)。 -- ほんとに何も考えずに? 梶原:うん、ほんとにあんまり考えてないでスタートしたからじゃないかな。海外のアーティストを呼ぶのは、そんなに難しくはないんじゃないかと。で、動いてみたら、僕が音楽業界長いからなのか洋楽とか著作権とか海外の出版をやってる人とか、そういう専門家たちがみんな協力してくれて。そのお陰でなんとか向こうでのエージェントも見つかったし、色々な人たちが協力してくれたおかげです。 -- 周囲がみんな協力してくれたんですね。コンセプトに対する賛同と同時に、梶原さんの人柄でしょうか。 梶原:とにかくみんなが単純に「そういうの見たいよな」って思ってくれたんでしょう。 さっき冒頭で言ったような、大人がゆったりと気軽に音楽を楽しめる環境っていうのが、もうそろそろ日本にもあってもいいじゃないかと。売れてるものとか旬なもの、ヒップホップとかレゲエとか、そのへんが結構今の主流じゃないですか。あとはアイドルでしょ。ブリトニーとか、ビヨンセとか。今の30代以上の世代には、ちょっと対応できない。しかも、それはそれでギャラがめちゃくちゃ高くて、来たときには武道館とかアリーナでしょ。そういうことを考えていくと、自分たちが望んでいるのはもうちょっと違う方向の音楽とかアーティストなんじゃないか、ジャンル的にも、もっとあるんじゃないかと。で、最初は自分の好きなリタ・クーリッジを呼ぼうとかクリストファー・クロスを呼ぼうとか、ロビー・デュプリーを呼ぼうとか、そういう濃いアーティストというか、大人の人たちがゆっくりくつろいで聞けるような、そんなアーティストこそ楽しんでもらえるんじゃない?っていうコンセプトのもと、ブッキングをはじめたのが去年の11月ぐらいからかな。 |
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