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| (4) デジタル・レコーディングの可能性と課題 |
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-- 日本のエンジニアがいちばん興味を持っているアメリカのスタジオ・レコーディングの現状、たとえばPro Toolsのことなどについて教えて下さい。 Pro Toolsは今はもう標準装備ですね。アメリカでは毎月800台も売れてますよ。アメリカでスタジオを始めようと思ったら最初にそろえるのはもはや3348ではなく、Pro Toolsです。3348はPro Toolsに凌駕されて、もう終わりです(笑)。アメリカでは3348の中古価格がこの1年間で9万ドル(約950万円)から4万ドル(約420万円)にまで下がっています。 -- ほんとですか?日本では400万円かけてヘッド交換してるのに!!(笑) Pro Toolsは3348より安くて便利ですが、最大の問題点は現在競争相手がいないことです。 アメリカにもアナログにこだわる風潮はありますが、私が思うに、一部のアナログ機器はもう終わってます。個人的にはアナログも使用していますし、アナログが消える、ということはないと思います。でもすべての作業がアナログで行われることはなくなっていくでしょう。 -- デジタル・コンソールはこれからどんどんシェアがひろがっていくということなんですね。 デジタル・コンソールはまだスタートしたばっかりだから、まだ何とも言えません。でもとても安いですから、普及していくことでしょう。ディレイが4/100秒程度なら許される範囲だ、というAESでの報告もあります。嫌な人は嫌かもしれませんが、慣れてしまうかもしれません。 -- 10年後はわからないかもしれませんが、5年後のスタジオレコーディングの現場はどうなっていると思いますか。 10年先、20年先のほうが簡単に言えますけど(笑)、2年、5年先というのはとても難しい質問ですね。だからスタジオ経営は難しいんですよ(笑)。スタジオ経営もそれなりのリスクをもってやっていかなくてはならないでしょうね。 -- 今日本のスタジオでもデジタル・コンソールを買おうか迷っている人はいると思いますよ。 日本のスタジオでOXFORD O3がまったく普及していないのには少し驚きましたね。あれは音質、操作性ともに、間違いなく現在ベストのコンソールだと思いますよ。 私は今度自宅のスタジオでOXFORD O3とPro Toolsを導入しようと思っています。 もちろん、Pro Toolsがあるからといって、すべてが完結してしまうわけではありません。Pro Toolsはいろんな使い方ができて便利ですが、ミキシングはできませんよね。マウスをクリックしてミキシングするっていうのは私の感覚に合わないんです。フェーダーを使うのがいちばんです。「プロ・コントロール」機能もなじみませんから。 もちろん、アナログが必要な場合もありますから、使い分けが必要だと思いますね。 |
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