|
|
|
|
|||
|
|
|||||
−−イベントプロデューサーとしては、浅川さんと組んでいろいろとやられてますよね。ageHa@STUDIO COASTとか…手応えはいかがですか。
後藤:う〜ん、これからですかね…僕が参加したのはちょっとだけ後なんですよ。浅川君とGOLDのスタッフだった高橋征爾君が立ち上げたもので。高橋君が何年か前にZEPP東京で「MOTHER」っていうイベントをやったんですが、1回で終わっちゃったんですね。我々はGOLD時代の仲間なんで、高橋征爾君をなんとかしてあげたいって思いがあって…僕や浅川君は高橋君に対するサポートっていう立場ですね。どちらかというと。もちろん日本のクラブシーンっていうのは、僕らが遊んでたときのGOLD のような大バコはなくなってしまったんで、ああいう大きな文化の発信地みたいなものは作りたいなと思っていましたね。中途半端な大きさだったら僕も浅川もやる必要ないんです。既にやっている人たちは沢山いますからね。大きなムーヴメントや流れを作るには、やはり大きなハコが必要なんです。今の20代そこそこの若い子たちは、GOLDみたいなハコは体験してないですからね…ああいった面白さをもう一度再現させたいですね。
−−その面白さって言うのは一言で言うとどんなものですか。
後藤:そうですねぇ…カルチャーそのものだと思うんですよね。今はどちらかというと音楽としてのクラブみたいなものに走っていて、ヒップホップはヒップホップ、ハウスはハウスで、みんな集まる場所も違いますよね。当時のGOLDが面白かったのは、そこにいろんなものが集約されてたんです。そこにすごく真面目な学問的な人達が集まってるときもあったし、当然ファッションも映像も、いろんなクリエイティブな人達が集まる場所であり、そういう人達の発表の場でもありましたし…刺激の度合いが今と違うというか、決まったパターンはなかったですね。
−−どうして今はこんなに細分化されてしまったんでしょうね。クラブに限らず自分の場所を決めてしまうと他のものは排除、みたいな雰囲気がありますよね。
後藤:ええ、そうですね。昔、表参道でお店をやろうとしていたときはGOLDはまだなかったんですけど、同じ事を僕も考えていたんですよ。そういう風に刺激しあえる場所がないとダメだなって。当時ちょっと勉強もしたんですが、ヨーロッパではカフェ・ソサエティみたいな文化があるんですけど、日本でも近世、江戸時代には「連」っていう場所があって、そこにいろんな文化人が集まった交流の場所があって、大陸の文化を勉強したり、情報交換をしたり、今のクラブみたいなものなんです。そういうところからカルチャーが生まれるんですよ。日本の今のシーンを見るとそう言うところがないなと思って、やりたいなと思ったんです。
−−ageHaを成功させることができるかっていうのは、後藤さんにとってもすごく大きな問題なんですね。
後藤:そうですね。大変だとは思いますけどね…まだまだ模索中ですよ。でも体験したことない人達にはすごく新鮮みたいですけどね。
|
|||||
−−今の音楽業界の人達の後藤さんに対する一般的な認識は「sugar soulやorange pekoeの所属事務所の社長さん」ていうのが対外的なイメージだと思うんですが、アーティストマネージメントが後藤さんの最終的な自分の仕事という認識ではないんでしょうね。
後藤:そうですね、100パーセントではないでしょうけど、マネージメントはやっぱり面白いですよ。人対人っていう部分で、アーティストってちょっと人と違った部分を持っている人が多いから、そういう人達と接してるとすごく大変なこともありますけど、教えられることもたくさんありますね。自分に持ってないものをたくさん持っていて、「こういった見方があるんだな」って気づかされたり…そういうおもしろさを知るとマネージメントをやっていて良かったなと思いますね。
−−このインタビューは音楽業界を目指している若い人達もたくさん見ていると思うんですが、彼らに何かメッセージをいただけますか。苦言でもいいし、励ましでもいいし。
後藤:そうですねぇ…僕が10〜20代のころは、「これは無理だろう」とか、そういう枠には全くとらわれていませんでしたね。「無理な事なんてひとつもない」って普通に思っていたんで。周りからは「アホじゃないの」とか「おかしいよ」とか言われてましたけどね。でも僕の中ではそれは普通だったし、やっていけばそれなりに経験もしてたぶんオトナになっていくんでしょうけど、若いときにそれが出来るか出来ないかっていうのは、後々大きい違いに繋がっていくのかなっていう気がしますね。
−−つまり、何かにチャレンジしないヤツには何もないよってことですか。でも今はなかなか度胸がなくてそこまで出来ない人が多いじゃないですか。音楽業界といえども、待遇や給料や休みを気にして応募してくる人が増えましたよ。
後藤:そうですかね。うちは絶対そういう人はとりませんけど(笑)。なかなかいないですけどね。
−−今の社員はどうやって集めたんですか。
後藤:だいたい紹介とかですね。求人告知とか1回も出したことないんです。周りで集めたり引き抜いたりもありましたけど。
−−社員は何名いらっしゃるんですか。
後藤:12名ですね。
−−後藤さん以下スタッフの役割分担とかはいかがですか。
後藤:基本はニューワールドプロダクションズにはマネージャーがいて、ニューワールドレコーズには制作がいます。ですけど、設立して12周年を7月に迎えてひと回りしたので、まあ全体的には、今さらながらそろそろ会社をちゃんとしようかな、という時期に来てるかもしれないですね(笑)。
−−今のスタッフには納得されてますか。
後藤:ええ、勿論ですよ。もうよくやってくれてると思います。僕が逆に支えられてるようなものなので。何でも言ってきますよ。僕はワンマンじゃないんで、そういうバランスでやっていってます。
−−そうなんですか。ではみんなをまとめつつ、権限を委譲しているポイントもありつつ…。
後藤:そうですね。最終判断や大きなポイントでのアイデアは僕の役目ですが、基本的にはスタッフに任せています。アーティマージュみたいな人数になっちゃったら絶対に僕はまとめられませんね(笑)。でもうちは甘いんでしょうね。自らやめた人間はほとんどいないですけど、社員を入れることも少ないし…みんなが音を上げて「これ以上だともうまわらないから誰かひとり入れてください」って泣きつかれてから入れるような有様ですから。まあ人数少ないからそれで成り立ってるようなもんですよ。アーティマージュは人数多いですからたいへんでしょうね。だから浅川君は凄いなって思いますよ。
−−では今後のニューワールドとしては、どういう方針で、どこへ向かおうとしているのかをお聞かせ下さい。
後藤:それがいちばん難しい質問なんですよねぇ。他のみなさん方のインタビューを読むと、立派なこと答えてるなぁ〜って(笑)。
−−今までの過去13年間、自分の予想以上にうまくいって満足している部分と、できるはずだったのにうまくできなかった部分とかいろいろとあると思うんですが、当初やろうと思っていたのにまだ実現していないことってありますか。
後藤:やっぱり人対人の部分ですね。全てはそこから始まってるし、そこに尽きると思うんですけど。学生の頃はほんとに無鉄砲で突っ走ってるだけで、なにが常識かもわからずやりたいことをやってきつつ、色々迷惑もかけてしっぺ返しを食らってるところもあるんで…そこで人間的にも少しずつ成長してきている部分はあるのでこういった失敗が自分にとっては一番重要だったんだと思います。
−−後藤さんは元々メーカーやプロダクションに勤めていたとかではなく、ほんとにインディペンデントな存在からここまで来ているわけですよね。だからこそしがらみがなく好きなことができるというか、いろんな事ができるポジションだと思うのでこれからも思う存分、面白いことを続けていただきたいと思います。 |
|||||
|
|
|
| |||
|
Copyright(C) 1998- F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd. All rights reserved.
Contact info@musicman-net.com with question regarding this site. |