| ●ところで今回は有線ブロードネットワークスの宇野さんのご紹介ですが、宇野さんとはどういうおつきあいでしょうか。 |
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そうですね。いちばん深いつながりとしては、まさに今、新木場のSTUDIO COASTが去年12月にできあがりまして、毎週末agehaというクラブイベントをやっているんですが、宇野さんにはこの企画に僕らスタッフが個人的に相談にのっていただいていますね。
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| ●もともとお知り合いだったんですか。 |
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いえ、そうではなくて、今有線で働いている山崎さんからユーズミュージック社長の稲葉さんを紹介していただいて、稲葉さんも僕もロックが大好きなので、単純に音楽の話で盛り上がっちゃったんですよ。それで「実はこういうことを考えてるんです」ってお話ししたら、宇野さんもニューヨークのクラブは行くし、昔からGOLDとかは好きだったから、じゃあ話してみましょう、と宇野さんにかけあってくれて…だから宇野さんとは今回のプロジェクトからのおつき合いですね。まあでも構想2年ぐらいかかりましたけどね。
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| ●宇野さんは二つ返事でご快諾いただいたんですか。 |
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そうですね。最初僕らのビジョンをお話ししたら、「確かにそれは面白い。商売と言うよりも、音楽、文化を創り上げていくっていうことは非常に大事だから、ぜひやってください」と言ってくださって……いろいろお世話になりました。
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| ●STUDIO COASTはクラブスペースとしては大きなハコとして話題になってますよね。 |
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STUDIO COASTは基本的にはクラブだけじゃなくて多目的ホールとして作ってるんですよ。これは山崎さんとGOLDのプロデューサーだった高橋征爾君と、僕と、ニューワールドの後藤君と4人で発案してプロデュースしてるんです。GOLD以降、今の日本ではクラブ文化がなくなりつつあるでしょう。ニューヨークやマイアミ、ほかにも海外に行くと、普通に大きいハコがあって、クラブミュージックがかかっていて、それが普通にポップスや音楽に影響を与えている。音楽として、文化としてクラブミュージックがなりたっていて、クラブが文化の発信地、社交場として認識されているんです。
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| ●欧米のダンスミュージックシーンとはまだすべてにおいて一桁違うんですよね。売上も人数も。向こうでは若者がカラオケとか行くみたいにクラブに行くと聞いていますが? |
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そうですね。それに普通の街鳴りの音がクラブミュージックですからね。ブティック行っても本屋行ってもそういう音楽が流れてる。まあ規模も違いますけどね。STUDIO COASTみたいな大きなハコがごろごろあるし、スペインのイビザって、レイヴの発祥の地と言われてるんですけど、毎年夏に島をあげてイベントが行われるんですよ。島のなかに5000人とか10000人とか入るクラブがあって、世界中からミュージシャンやお客さんがやってきて、「クラブ島」状態になるんです。ここ数年行ってるんですけど、ああいうのを見ると、「やっぱり全然(日本とは)違うな」と思いますね。
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| ●日本で言えばお台場の温泉のところにクラブがあるようなもんですね。 |
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ほんとそうですね。お台場もうまくいけばそうなる要素はありますよね。将来ほんとにカジノができれば、その周りにクラブとか作ったりできるし、アジアから間違いなくお客さんが来るでしょうし。アジアにはまだそういうところはないんですよね。もっとファッションや食文化、いろんな文化と微妙に結びついて、当たり前のようにあるようになってほしいんです。日本でも何度もそういう流れはあったんですけど、やっぱり今の時代は音楽自体はヒップホップを始めR&B等クラブミュージックが当たり前になっているのに、逆にクラブが文化として成り立っていなくて、元気がないと思うんですよ。そういう音楽を仕掛けてきたのに、僕らもずっとそこらが悩みどころで……。それで、じゃあ僕らがやるしかないなと思ったんです。
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●STUDIO COASTは予定通り順調にいってるんですか。 |
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そうですね。やっぱり浸透するのに時間がかかりますし、最初からデカイハコを作りたかったんですけど、ああいう大きなハコっていうのが、ヴェルファーレ以降なかったんで、お客さんもとまどう部分もあるんでしょうね。完成したのが12月、冬って事で、年末は盛り上がりましたけど、1月〜3月っていうのは一番飲食業が冷え込む時期なんで、そこにイベントを入れつつ…やっと暖かくなってきたんで、GWぐらいから徐々にね、盛り上がってきてますよ。夏ぐらいにはかなりいい感じになってると思います。クラブイベントを目的とはしてるんですけど、あくまで多目的ホールと言うことで、いろんな音楽を発信していきたいですね。ageHaはDJイベントであって、週末以外の平日はきちんとライブハウスとして機能してくれれば。新木場って一見遠そうな気がするんですけど、電車乗っちゃうと意外と近いんですよ。逆に言うとプチトリップ感というか、都内近郊に足を伸ばして遊びに行ってもらう感覚で来て欲しいんですよね。
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| ●非日常感覚ですね。 |
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そうですね。そう言う意味でも面白い場所と思いますんで。
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| ●では今後の抱負としては、クラブミュージック、ダンスミュージックをもっともっと拡げていきたいということですね。 |
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そうですね。今の日本のミュージック・シーンでは、まだまだクラブミュージックは元年に近い感じだと思うんですよ。海外ではRUN DMCとかが出てからヒップホップが普通にビルボードの上位を占めるようになってきてますよね。それはここ15年くらいでやっとそういう風になってきたんだと思うんですよ。イギリスでもデュランデュランとかカルチャークラブとか、ああいう打ち込みの音が出始めて、やっと15年とかたって、アンダーワールドとかがチャートに入るようになったわけでしょう。
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| ●じゃあ日本はまだまだこれからですか。 |
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そうですね。まだこれからだと思います。あと10年とか、普通に浸透していくようにならないと。その為にはどんどん続けてやって行かなくちゃ行けないという思いはありますね。
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| ●第一人者として、もりあげていかないとだめですよね。
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そうですね。でも僕らのやってることは、そう簡単にできるものじゃない、っていう自負もありますよ。似たようなものはたくさん出てきてますし、ポップスとしてダンスミュージックが流行るのは全然いいんですけどね。
もちろん今m-floやDOUBLE、ヒップホップの曲が普通にヒットチャートに入るようになったのは、小室哲哉さんが打ち込みの音楽を流行らせたっていう功績はすごい大きいと思います。そのことについてはとてもリスペクトしてますけど、僕自身としては、やっぱりDJとして音楽にふれて、それでやってきたのがこういう形になったわけですから、普通にDJミュージックを自分たちで作ってきたっていう自覚があるし、それがリアリティ、本物感につながってるのかなとも思います。だから自分もDJをやめてないし、GTSとしてCDを出してるのが、ひとつの証拠になるのかなと思いますしね。
アーティストたちにとっても、僕がただのマネジメントスタッフ、社長としてではなく、「社長」だけど「アーティスト」だっていうところで、信頼感や信用が生まれるんだと思うんですよ。だから続けられる限り続けていこうと思います。
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●今後も御活躍を期待しております。今日はどうもありがとうございました。
---社長業と平行して自身もDJ、アーティストとして活動することがアーティストたちとの信頼関係に繋がり、先頭を切ってクラブカルチャーを根付かせようとする氏の心意気が、クラブシーンに関わる人々の原動力になっているような気がしました。
また、ファッション関係の仕事をしながら自らのセンスに従って次々とをチャンスをものし、音楽業界の仕事へ行き着いた浅川氏の半生は、「音楽業界で仕事をしたいけど、どうやって就職したらいいかわからない」という人達にとって大きな目標となることでしょう。
さて、次にご紹介いただいたのは、浅川氏にとってはGOLD時代からの仲間であり、ともにクラブシーンの発展に貢献してきた(株)エヌ・ダブル・ピー代表取締役・後藤貴之氏です。お楽しみに。
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