第29回 恒川光昭 氏

8. 気分転換の楽しみはお洒落とゴルフ、そしてなにより世界一の愛犬レオン

恒川光昭9−−ところで犬が大好きだとお伺いしましたが…

恒川:そうなんです。 (にっこりと微笑んで社長室に並べられた写真を指さす) 見てくださいよ。 あの一番大きい写真がウチの子で…その写真は僕が撮ったんですよ。それから真ん中の写真は右側がウチの子で、伏せしてるのが母親なんですよ。 左にいるのが一緒に生まれた妹なんです。

−−家族写真なんですね。

恒川:そうなんですよ。一緒によく遊んだりするので。左の写真は僕と僕の左隣にいるがウチの子で、あとは妹、弟、叔母さん、みんな親戚です。

−−もう何年も犬を飼われているわけですか。

恒川:そうですね。やっぱり飼ってる時の方が長いですね。30年ぐらいの間、ほとんど犬がいましたね。ちょうどワーナーに行ってる時にやっぱりゴールデンレトリバーを飼ってたんだけど、ガンにかかっちゃってまだ2歳と11ヶ月で死んじゃったんですよ。

−−悲しいですね。

恒川:子供を亡くすのとは違うけど、それに近いものはありましたね。それで、今飼ってるこの子は4歳半です。

−−ご自分で散歩に連れて行かれるんですか?

恒川光昭LEON1恒川:行きますよ。夏は暑いから長時間行くと僕よりもこいつがバテるんですよ。暑いのが苦手なんで。それでもやっぱり土曜日とか日曜日は、涼しい朝と夕方に一時間半ずつ歩いています。平日も毎朝7時半ぐらいから4~50分もう汗びっしょりになって歩いてます。雨の日でも台風でもなんだろうがやってますから、ゴルフやってもぜんぜん足は疲れませんよ。

−−お名前は?

恒川:レオンって言うんです。オスです。 レオンは映画と同じスペリングで「LEON」です。 フランス語で言うと「レオン」で、英語で言うと「ライオン」ですよね。 これの親元が付けてた名前で、毛が立っていて本当にライオンみたいだったんですよ。 もう一番の子ですよ。 こんな子に巡り会えたっていうのは本当にうれしいですよね。 人間と違って血統がすごく大事だということがよくわかりましたよ。

−−血統がいいんですか?

恒川:血統がね、えらく良いんですよ。本当のイギリスゴールデンの血を100%継いでるゴールデンっていうのは日本にはあまりいないんですよ。アメリカから入ってきてる方が多いから。イギリスは動物愛護が厳しいでしょ。だけど日本は動物を虐待してるとか商売にしてるイメージが広まってますから、イギリスは日本に対して犬を出さないんですよね。この親元は通い詰めて子供をもらってきて繁殖させたんですよ。ブラッドラインでいうとすごいですよ。僕は「ロイヤルブラッドライン」って言ってるんだけどね(笑)

−−ははは(笑)。すごいですね。

恒川:ほんとに病気もしないんですよ。前のはアメリカンゴールデンで、普通のペットショップのブリーダーから買ったんです。もちろんインチキでもなんでもないんでしょうけど、どういう親だとかわからないし、一緒に生まれた兄弟も見てないですから。犬はね、その子よりも先に生まれた子供達を見るのが大事なんですよ。

−−そうなんですか。

恒川:そう。慎重な人っていうのは、そうやって親を見て、先に生まれた子供達を見て決めたりしてますよ。

−−競馬の馬を買うみたいですね。

恒川:そうそう。同じですよ。ガンで亡くして初めてそれがわかりましたね。

−−レオン君は性格もいいですか?

恒川:性格も。何から何までいいですよ。

−−もうほんとにベタベタですね(笑)

恒川:唯一の悩みは、お嫁さんがいないことなんだよね。4歳半なのにお嫁さんがいないんですよ。こっちの理想が高いわけじゃないんだけど、やっぱり犬の世界ってほとんどメスの方が決めるんですよ。メスが占める割合っていうのが、子供に対してもすごく影響が出るのね。だからオスの方は、例えば10頭生まれたら1頭だけわけてもらえる。あとは全部メス側なんですよ。だからなかなか選んでくれないんですよ。

−−お見合いとかあるんですか?

恒川:お見合いやったんだけど、うまくいかなかったりとかね。やっぱりあるんですよ。

−−モテないってことですか?

恒川:モテないってことなんでしょうね。こいつは女の子と会ったら喜んでヘラヘラ行くのに、向こうは「何こいつ」みたいな顔してうなったりするのね。

−−ちょっと気取り屋なんですかね?

恒川光昭LEON2恒川:気取り屋じゃないんだけどね、あまりにも天真爛漫で誰でもお友達気分でいるから。まあそこは僕に似てるかもしれないんだけど…。ここはちょっと僕と違うんだけど相手がどうであろうとワンワン行っちゃうんですよ。オスだろうとメスだろうと「俺と友達にならない?」って行っちゃうから、「ずうずうしい」って顔されちゃうわけですよ。

−−人間でもいますけどね。

恒川:興奮しちゃうからクールダウンさせて一緒に遊ばせたりしてるんですよね。でもしつけはきちっとトレーナーの所に月1回一緒に通って、団体でトレーニングしました。

−−そこまでやってるんですか。

恒川:4時間一緒にトレーニングするんですよ。親も兄弟もいるから一生懸命やるんです。犬って面白いんですよ。まわりがやってるとちゃんと真似してやるんですよ。日常的には僕が教えてやったんで、一応オフィシャルに資格を持ってるんです。20種類の科目が全部クリアできましたっていうJKCの血統書にCD-III(高校卒の資格)と記されています。試験は僕と一緒にやるんです。僕の方が緊張して失敗しちゃったりとかあるんですよ。

−−息が合わなくて?

恒川:そう。僕の方が緊張して忘れちゃうんです。だけど犬は覚えてて僕と犬が逆になって怒られるの。「お父さんなんで覚えてないんですか?この子はちゃんとやってるでしょ!」って減点されちゃって。

−−佐久間さん(佐久間正英氏)も犬の調教されてるのご存じですか?自分のスタジオも「ドッグハウススタジオ」っていう名前を付けてるぐらいなんですよ。

恒川光昭LEON3恒川:へえー。そうなんですか。いやぁ、犬は面白いですよ。けっこうハマってる奴いますけどね。

−−ご自分のお子さんにもやっぱりそのぐらい厳しくしつけてらっしゃるんですか?

恒川:いや、別に全然やってません。全部女房まかせですよ。だから息子はびっくりしてますよ。俺たちにこれの何分の一でもやってくれた覚えないよなぁって。

−−息子さんたちは音楽業界とはぜんぜん関係ないんですか?

恒川:実は関係なくはなくて、長男は1996年に大学卒業して、あるレコード会社に入ったんですよ。営業やってました。5年間お世話になって、今はある広告会社に中途採用で入って必死になってやってますよ。次男は卒業したんですけど「もう一回勉強させてくれ」とか言って、今はアメリカの大学に入って勉強してますね。この前、夏休みを取って初めて女房と行ってきたんだけど「何勉強してるんだ?」って聞いたら、僕には解らない教科書を見せてくれましたよ。

−−将来のジュニアって感じがしますね。

恒川:わかりませんけどね。やっぱり好きなのは音楽に限らずエンタテインメント系なんでしょうね。

−−プライベートなことでご趣味はおありですか。

恒川:今はゴルフになっちゃいましたね。テニスもスキーもサッカーも野球もやめちゃったし。どうしてもお付き合いではゴルフが不可欠だし、お勉強よりも一生懸命きちんとやってるんじゃないかと思いますよ。

−−かなりお上手なんですよね。

恒川:今はね、恥ずかしくない程度ですよ。還暦までの間は距離を伸ばすというテーマでやってます。あと2年あるんだけどね。

−−どのくらい飛ぶんですか?

恒川:飛びますよ。そうですね、先週は270飛んだ。

−−え?!270?

恒川:うん。いい転がり方をしたと思うんだけど。まあ、いつもやってる所だからだいたいわかるんですよ。

−−すごいですねぇ!仲間うちでは一番飛ぶんですね。

恒川:けっこうみんなね、年に関係なく飛ばす奴いっぱいいますんでね。へたな若い奴より飛びますよね。それはやっぱり打ち方なんですよね。自分のフォームをきちんと身につけてれば飛ぶんですよ。そうじゃないと、がたいがいいとか若いとか力があるとかね、プロゴルファーは飛ぶとかそういうことはありますけども、理にかなった自分の体に合うフォームを身につければ飛ぶようになるんですよ。人間の体って不思議ですよね。

−−たいがいのスポーツはやられてるんですか。

恒川:そうですね。やってないのはボクシングとか格闘技はやってないですけどね。

−−恒川さんはとてもお洒落だという話ですが……

恒川:そうねぇ、あまりにも日替わりメニューみたいに、毎日してくる格好が極端なんで社員がびっくりしますね。今日はインタビューがあるので渋い方がいいかなと思ったんですが、昨日は昔のアメリカの青春映画みたいな格好をしてきたりとかね。まあオシャレというか楽しみの一つですよね。

−−いろんなパターンを演じ分けてるんですか。

恒川:そうですね。その日どういう格好したら自分が気持ちいいかっていうことですよね。それにはその日どういう人とお会いするかってこともありますよね。その人とお会いした時に「なんだこれ」と思われたらそれはよくないわけですよ。そういう中で「今日はどういう格好したら頑張って1日を過ごせるかな」っていうことだと思うんですよ。だんだん年と共に自分でテンションを上げていくっていうか、興奮していくことがなくなっていきますよね。だからいろいろ考えたり工夫したりする、そのうちの一つかなと思ってます。

−−そうかもしれませんね。勉強になりました。