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| ●今の若者がやってる音楽とか、今の音楽シーンをご覧になって、宮川先生はどんな風にお考えでしょうか。 |
| あんまり若い人たちの音楽を聴かないからいけないんだろうけど…よっぽどでないと「あ、いいな」って思うのがなかなかなくてね。例えば曲が始まって「かわいいな、けど歌ヘタだな」って思うとあんまり聞かないでしょ。歌が上手くても曲がつまんないな、って思うこともあるし。そういう気持ちで見ちゃいけないんでしょうね。若い人たちがわぁ〜っと盛り上がってる気持ちに自分で入っていこうとしないと。少々のことはどうでもいいから、今の若い人の音楽はこれだ、っていう風に聴かないと…。 |
| ●いや、そうやって無理なさることはないですよ。 |
| 一人で見てるとどうしてもそういう風に見ちゃうからね。 でも小柳ゆきが「君が代」を彼女流に歌ったでしょう(2000年11月3日/オールスターズ2000日米野球開会式)。あのときは感動したものね。いやぁ、ついにこういう風な人が出たか、って。こんなこと言っちゃ怒られるかもしれないけど、これで「世界の君が代」になるな、って思いましたよ。ああいう尊い歌だからね、冗談にしたり替え歌にしたりふざけたりしちゃいけないっていうのがあるじゃない。それぐらい厳粛な曲ですよ、あれは。日本だけじゃない、あんなに厳粛にやってるのは。世界に誇る曲だと思うんだよ。どこの国にもない見事な曲ですよ。それをああいう風に歌っっちゃったっていう度胸もそうだけど、それがまたよく聞こえたのよ。雅楽風にやってるとどうしてもイメージが固定しちゃって、あの曲にあるいろんな要素が出てこないままずっと来てたわけでしょう。 |
| ●音楽的要素を封印してたんですね。 |
| それを封印しないでさ、ゴスペル風にウワ〜っとさ、感動したもん。 |
| ●ヴォーカリストとしての小柳ゆきには一目おいてらっしゃるわけですね。 |
| そうそう、僕は「有線大賞」の審査員なんですよ(編註:小柳ゆきは2000年度の日本有線大賞で大賞受賞)。つい2、3日前にも今年の打ち合わせに行って来たんだけど…ほとんどがみんな若い人たちの曲でね。上から下までずっと。演歌とかと比べると比率が8対1ぐらいなんだってね。だから候補もポップスが100曲ぐらいなのに、演歌は11〜12曲ぐらいしかないのよ。それぐらい違っててね…若者達の歌はほとんどがみんな同じような歌で、かわいくてフレッシュで、娯楽としてはいいんだけど…演歌の法はいつまでも古い伝統から抜けきれないでいるような気がするんだよね。「女が失恋して酒飲んで酔っぱらっちゃった、っていう歌がたくさんあるけどさ、女が失恋して一人さびしく酒飲んで、なんて歌は今の若い人には合わないわけよね。 |
| ●女性がお酒を飲むことがべつに珍しくないですからね。 |
| だから今の状況には合わないんだけど、そういう匂いって言うのがずっと残ってるんだよね。それから歌い手さんの歌い方、ビブラートのかけ方も問題があるし、作詞もねえ…。 作詞といえば星野哲朗さんがすごい新しい詞を書いてね、ボニー・ジャックスが歌って僕が作曲して、今度レコーディングするんだけどさ、すごいのよ。星野さんの演歌じゃない詞でね、おかしいんだよ。「風邪を引いてしまったサンタクロース」って題名なのよ。演歌にはならないでしょ?だからそういう詞を書く星野さんっていうのはやっぱりすごいなと思ってね。自分でもいい曲ができたと思うんだけど、ヒットするかしないか…わかんないけどね。 星野哲朗大先輩にも僕は曲を作らせてもらえるのが嬉しくてね。だからヒット出したいよね。いっぱい作っていっぱいやらせてもらいたくて。 |
| ●お元気ですよね。 |
| いや、それで元気になったのよ。 |
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