| ●先生の自薦する楽曲ベスト3とかありますか。 |
| 今ね、「若いってすばらしい」がものすごく気に入ってるの。あのね、火曜日のNHKで『歌謡コンサート」っていうのがずっと続いているんですよ。歌謡曲の番組にしてはピカイチの音楽的センスでね、面白いですよ。それでこの前ね、アンコール放送の希望の曲を視聴者から募ったらね、ダントツで「若いってすばらしい」(1965年/槙みちる)なんだよ。歌謡曲の番組なんだよ。「若いってすばらしい」はどっちかっていうとポップ系なんだから。それも林あさ美さんて若い歌い手さんに歌ってもらってね。ビデオ見るとものすごいうまいのよ。ピッタンコなの。それがすごく評判よくて、その時は視聴率20%いったらしいんだよ。それぐらいね、もりあがった番組でね。それをまたアンコールでやったって聞いて、聞いたんだけど…演歌がメインの番組で、アンコールやったらその曲がダントツで1位なわけでしょう。それぐらい、歌謡曲のおっちゃんおばちゃんたちにもわかる曲なんだなって思ったのね。歌詞は優しいし、「若いってすばらしい」って単刀直入でさ、若く生きようってことだからさ。 |
| ●ほかにはどんな曲がお気に入りですか。 |
| ほかはねぇ、「恋のバカンス」は最初にできたから好きだね。それから「ヤマト」のテーマも今聞くといいから好きだね。それからね、「逢いたくて逢いたくて」(園まり/1965年)が好きなの。「ウナ・セラ・ディ東京」も好きだけど、あの曲は要するにパターン化の典型でしょ?「恋のバカンス」もそうだけどさ。AABA型なの。あともっと上品なやつだと「愛のフィナーレ」(ザ・ピーナッツ/1968年)がものすごく自分ではいいなあと思ってる。うん。 |
| ●「銀色の道」(ザ・ピーナッツ/1966年)は? |
| うーん、「銀色の道」はねぇ、フォークが流行ってしばらくしてからかな?もう忘れたけど、塚田茂さんていう作家の人と組んで、毎月NHK かなんかでやる番組で作ったんだよね。これはフォークで、フォークってピアノで作ることができないから、ギターが少し弾けたからギターで作ったんですよ。それもAマイナーしか弾けないから、Aマイナーだけで、ほかのキーだと難しいの。それで(ギター弾いて作る真似をしながら)♪ブンチャカブンチャカ…♪とおい〜とおい〜♪、お、これはいけそうだな、と思ってね(笑)。ピアノだと絶対こういう作り方はできないよね。 |
| ●(笑)。よくありますよね。みんなやりますよ、息詰まると三味線弾いたりして(笑) |
| それはあるかもね。僕ピアノだとどうしても和音でね、リズムよりも和音でメロディーをきれいにしようと考えるですよ。だからいいコードを使おうとか欲が出てくるのね。でもギターだと何しろスリーコードしか弾けないからさ、「ブンチャカブンチャカ」ってこれしかないわけよ。でもやってると自然に「とおいとおい〜〜」って出てくるんだから。 |
| ●ギターだからできた曲なんですね。 |
| うん、唯一ね。ほかにはないもんだって。
それも苦労しないで。 |
| ●いや、あれはいい曲ですよね。 |