| ●ところで少し「ヤマト」のお話をお聞きしたいのですが、映画音楽は「ヤマト」の前から手がけられているんですか。 |
うん、あれですよ。植木さんの、あのシリーズからやってるし、自分なりに映画音楽勉強したんだけど、今聞くとちゃちいね(笑)。何で俺はこんな曲を書いたんだろうって。
…実は今ね、「新・宇宙戦艦ヤマト」が少しずつ動き始めてるんですよ。もうほんとはできなくちゃいけないんだけど、少しずつ押してる見たいなんだけど、来年には本格的に作り始めるのかな?僕には今のうちに思いついた曲を書きためておいてくれって言われてるんですよ。なかなか進まないんだけどね。うち4曲だけはもう去年のうちにできて、もうレコードになっているんだけどね。だけど紀元3000年の話だからさ、あと1000年あとの話でしょ?あと1000年あとの音楽なんて想像できないからさ…。いろんなスタッフはみんな新しい人を入れることになってるんだけどね、じゃあ音楽はどうするんだ、いや、それはやっぱり宮川さんしかいないでしょう、って話になったらしいのよ。それで俺んとこに松本(零士)先生が直にお電話くださって、お願いしますって言われたんで俺もう喜んじゃって、よし、またやるぞ!って思ったんだけどさ…考えてみるとヤマトのこれまでの6つか7つのシリーズでね、音楽はほとんど出尽くしちゃってるのよ。おしまいのころなんかももう苦労して苦労してね、ヤマトの音楽の流れから離れてもいけないし、といって二番煎じを作ってもいけない。 |
| ●難しいところですね。 |
| 難しいですよ。しかもそれを僕一人でやるんだから(編註:当時のプロデューサーは今回のヤマトの製作に関わっていない)。でも断るのは癪じゃない。 |
| ●ヤマトは最後までやらないと。 |
| 僕からヤマトが無くなっちゃったら何にも残らないんですよ。ヤマトがあればね、今でもファンの人は喜んでくれてね、「毎日涙流しながら聞いてたんですよ」って言ってレコードにサインしてくれって言われるとね、嬉しくなって、よし、この次もやるぞって思うんだけどね…。 |
| ●アニメの音楽を交響曲でやられたっていうのも斬新でしたよね。 |
| あれは当時のプロデューサーのアイデアだったんですよ。 |
| ●松本さんと言えば、最近はダフト・パンクっていうフランスのテクノ集団のPVを依頼されてましたよね。クラブシーンのプロモーションビデオに海の向こうから指名されて、書いてましたね。 |
| この調子じゃいつまでたってもヤマトはできないかな。 |
| ●いや、その企画はもう終わりましたよ。 |
| だって延びに延びてるんだもん。 |
| ●でもやっぱり先生のなかでもヤマトシリーズっていうのは大きな存在なんですか。 |
| 僕ね、ヤマトのレコード見るとね、ああ俺一生懸命やったなって思うの。これは俺にしては上出来だな、よくこんなの考えついたなっていうのが何曲かあって、あとはまた同じの書いてら、っていうのが山ほどあるけどね(笑)。 |