| ●産地直送型ですね (笑) |
| 私の考えとすると好き勝手な音楽をやる上ではやっぱり海外である程度成功したものをフィードバックするしか方法はない。日本の音楽業界に対して無理に「良いでしょ、良いでしょ」って言っても、前例がないものをそう言っても無理な話で。それだけの労力があったら、向こうでがんばってもらって。実際ヨーロッパでもアメリカでもCDがリリースされる事とか出版社がついたりとか信じられないような事が起きちゃうわけですよ。だから私としてはビジネスを勉強する上でもとてもおもしろい。こういう状況になった時にこういう出版社がついてきてそれでこういう出版社がこういうような事をやっていくんだっていうような事が。私はその前にPUGSで勉強した事が、あれもロラパルーザに出て大きな展開した時にそれに関わってきたアメリカの音楽業界の人からいろいろ勉強した事があったんですけど。 |
| ●ロラパルーザって何ですか? |
| ロラパルーザっていうのは、去年からなくなっちゃったんですけど、90年代の頭からあったロック・フェスで。全国を何十ヶ所もまわって全部何万人も入るアリーナで。私たちがPUGSで回った時は30何ヶ所。どの州も必ず大きなところはみんな。 |
| ●本当の全米ツアーやったんですね。 |
| その時も一緒に出るのがDEVO、PRODIGY、TRICKYとかそういうメジャーなバンドが15ぐらい。それが家族のように集団移動するんですよ。それで順番に出てって。だからロラパルーザに出た日本のバンドはPUGSの前はボアダムスだったです。だからボアダムスの時はオルタナ系が多くてSONIC YOUTHとかBECKとか出てて、PUGSが出た時はテクノ系が多かったです。だからすごいステータスのある、アメリカ人のバンドでもなかなか出られないっていうような。その時に関わったビジネスの人達から色んな事を吸収出来た事も確かで。 |
| ●すごかったんですね。 |
| 日本の中だと全然知られてないじゃないですか。で、それを日本に帰ってきて「こんな事があったんですよ」って言っても「ああそうですか」で終わっちゃうんですよ。だって日本の音楽業界としてはなんの得もないじゃないですか。だからどっちかって言うと日本のつまんないバンドがお金かけてアメリカツアーとか何本かやらして、雑誌の人間も連れてって「ニューヨーク公演は最高でした」みたいなふうに書かせるのがオチでね。 |
| ●最近はBOOM BOOM SATELLITESすごいですよね。 |
| そうですね。でも彼らは向こうをベースにしてるからっていうのはありますよね。 |
| ●あそこまで世界ツアーまわってるのはあんまり知られてないけどすごい事やってますよね。 |
| 彼らはソニーですよね、だからインディーズでも彼らは向こうで生活出来てるって事はたぶんソニーのバックアップが大きいんだと思いますよ。BOOM BOOM SATELLITESのように良いバンドが向こうに住めばああいうような展開は出来るんですよ。向こうで勝負するバンドは向こうにいない限りは仕事にならないですよ。良い話が来た時すぐのっかれないからそんなのはいつくるかわからないですから、日本にいて話が来てから考えましょうかじゃ間に合わないですから。今のインディーズの日本のバンドにとって一番大きなネックっていうか向こうでバイトをしないでも生活出来るようなお金をどうするかって事も非常に大きな課題ではあるんです。 |