| ●産地直送型ですね (笑) |
| えぇ、自分がそういう風に例えばステージで演奏してて思ったとか、直接的に感じたものをすぐプロダクションしてくっていうか…。 |
| ●やりたい事がそのまま出るわけですね。 |
| それが私の生き方で、それしかないんですよ (笑) |
| ●何かそのホッピーさんの生き方に影響を与えた人っているんですか? |
| 昔の60年代にアメリカでSHAGGES(シャグス)ってあったじゃないですか。それもギャルバン3人で、60年代に2枚アルバムを出して解散してしまった。薄弱児のような少女3人のバンドなんです。プロデューサーが親父でお兄さんがマネージャーで家族でやってて、もう素人です。全然弾けないぐちゃぐちゃ。だけど、世界で最もピュアなバンドって言われてる。人間的にもピュアだし意図的なものも何もない。彼女たちが好きにヘタにやってるだけ。わざとヘタじゃないですよ、一生懸命やって。だから再発したCDのコメントなんかはフランク・ザッパとかその手の人が絶賛。「このバンドが世界で一番すごいバンドだ」って。 |
| ●日本じゃ絶対有り得ない事ですよね。日本でそういう評価は出しようがない。 |
| わたしにとってもこのバンドは心のバイブル。というのもそれを聞くと、迷いが無くなるんですよ。「なんでもアリじゃないの」ってこういう風に純粋な音楽が存在してるっていう事は自分がやってるのはなんなんだよって事になるじゃないですか。彼女たちのことはアメリカ人の中でも非常に有名で誰でも知ってる。それから昔、ブライアン・イーノが好きだった70年代とかに、そういうような精神っていうのはイーノからも学びました。イーノがやってきた事はそこでした。彼のアマチュアの精神。彼は上手くない。だけどセンスだけで楽しくやればそれでOKっていうのが彼のやり方でしたから、彼がプロデュースしたものも彼が作ったものもみんな良かった。別に音楽的に何が難しいっていう事じゃなくて彼が作ったものはみんな良いじゃないですか。構築したものじゃなくて彼の人間性と彼の姿勢だと思うんですよ。だから私はとても彼のことを素晴らしいと思った。また彼の音楽にはとてもユーモアがあるんですよ、だからすごく暖かい。肌触りが良いっていうか、ピアノのポンだけで良いっていうか、私が本当に音楽と感じる音楽はブライアン・イーノですね。だからさっき言ったSHAGGES的なピュアなものっていうようなバイブルもありつつ、そういうものを実際コマーシャルのマーケットで実現していたのがイーノであって、私もそういう精神を引き継いで自分の音楽をやっていきたいなっていうのが現在進行中のかたちです。 |