| ●女装が有名ですが、何か意図するところがあるんでしょうか? |
| 音楽をエンターテインメントとして見せる・聴かせるって事をしないと一方的な押しつけになってしまうっていうか楽しめない。自分も実際音楽を受けとめる時にその方が全然楽しいですし、そういう意味が一つ。まぁ女装は嫌いだったら出来ないですけど (笑) それともう一つは男でもなく女でもない人間が作ってるものっていうようなものにしたいんです。バイセクシャルっていうかジェンダー(社会的・文化的につくりあげられた性別)として真ん中のもの。あんまり性別を感じさせないものとして音楽を表現するもの、男だからやったものっていうわけじゃなくて。 |
| ●そういう価値観をぶちこわす手段にもなってるって事ですか? |
そうです、だからそこで私が女装してやってればある人はもしかすると声出さなければ女かなと思って聴いてる人もいるわけだし。男ってわかってる人はもちろんいるから、色んな聴き方が出来るじゃないですか。でも最終的には私の音楽であって、それが大事ですけど、でもそういう全然知らない人間達が性別、ジェンダーを感じないで聴けるっていうのが理想なんですよ。だからホモセクシャルとかレズビアンの人間達に非常に興味を持てるっていうか、彼らの考え方は形としては変わった形になってますけど、彼らも私みたいに真ん中にはなってはいないんですけど分け隔てがあんまりない。彼らはいつもニュートラルな状態で物事を見れる。だから彼らの文化って面白いじゃないですか。私は彼らの生き方とか作品とか好きです。そういう意味ではすごくオープンなところにいられる人達っていう。すごい羨ましいですけど。だからなるべく聴き手の人もニュートラルでオープンじゃないと音楽なんて入ってこないじゃないですか。私はそういうような見せ方としてきっかけを出したいんです。「こんな楽しみ方もあったんだね」っていうようなのが一つでもわかったところですごいノイジーな事をやってたとしてもそのノイズがポップスとして入ってくる事もあるわけじゃないですか。それはその時の状況とか見え方によって音楽の聴こえ方って違いますから。
海外みたいに例えばドラッグカルチャーがあって聴いてる人間がドラッグで常にオープンマインドなんていうところもあれば話は別だと思いますけど、そうじゃない状況でもある程度ニュートラルな状態で音楽を捉える事も出来るんじゃないかっていう試みではあるんですよ。それはまず音楽を演奏する側がそういう事を見せて提供していかないと言葉では言っても何もわからないんで、たぶんそのきっかけを出す役目として私は常にそれはやっていきたいいう事を海外のインタビューでも必ずそういう風に答えて「なるほどね」って言われます。海外の方は日本より非常にオープンな聴き方してくれる人が非常に多いですから、私としてはそこまで窮屈な思いはないんですけど日本なんかでは「女装して馬鹿やってるね」みたいな感じがあっても音楽が最終的に良ければそれで良いわけですよ。でも音楽が良くても見え方がつまんなかったら、音楽が良く聴こえないじゃないですか。だからそういう意味ではそういうチャンネルっていうか、場所を作っていくのはある意味での私のインディペンデントな音楽のやり方っていうか、インディーズのレーベルといっても色々で、ミュージシャンがやってるものもありますし、スタッフワークをやってるような人達がやってるものもありますから、でも私はミュージシャンとしてやってるレーベルとしてこだわってる。ミュージシャンとして演奏家はこんな気持ちで音楽をやってますよって事を聴いて欲しいっていうのが強いですね。 |