| ●まだ国も自分たちも自分たちのポップ・ロック音楽を誇りに思ってないっていうところがあると思うんですが。 |
| そうですね。やる方の身にとっては自分のやってるものが良いものなんだって自覚するのはやっぱりリアクションがあった時だと思うんですよ。みんな初めに作ったときは「これは最高だ」って誇りに思ってると思うんですよ。 |
| ●売れないと自信持ちにくくなったりする? |
| とりあえずリアクションです。「良い」と言ってくれる人が出てくるかどうか、ライブをやった時に「良い」って言ってくれたかどうか、そこで"シーン"としてたら「やっぱり受けないんだな」と思っちゃうじゃないですか (笑) |
| ●それは自信持てないですよね (笑) |
| でも日本は"シーン"となるんですよ。新しい音楽とか聴いた事ない音楽が出た時に西洋人の様にいきなり「面白い!」「良いね!」って言わないでいきなり"シーン"ってだまりこくって引いちゃうんですよ。やった身にとってはすごいがっかりくる「だめだったな」みたいな (笑) |
| ●でも、同じ音楽でも誰かが「良い」って言い出したら、「俺も良い」って言うみたいな (笑) 右へならえ的な自分の判断力は自信ないけど、みんなが良いなら良いのかなみたいな。 |
| それが日本人の在り方っていうか、一人が持ったらみんな持たなきゃいけないみたいな心理的なものだと思いますね。私が思うに特に評論家、ジャーナリストの質が非常に悪すぎる。だから自分で物が判断出来ない。レコード会社が配ってくるプロモーションの紙を書き写してるようなことが多いですから、そんなんで音楽が好きで音楽を評論する資格なんかないですよ。 |
| ●いつからか知りませんけど、今評論家って言わなくなっちゃいましたよね。ライターって言いますね(笑) |
| そうですね。インタビュアーみたいなもんですね。でも、インタビューしててもほとんど雑誌から来る人間なんていうのは何にもわかってないですよ。だから逆にアーティストに馬鹿にされちゃってて、「こいつには何を言ってもしょうがないな」って言って本質的な事は喋らなくなるんですよ。だから中身のないインタビューになって雑誌に載ってる内容が非常に悪い。それが今の雑誌の内容だと思うんですよ。 |
| ●批評とかいうのが消えたって感じもありますよね。 |
| 悪いって言ったらクビですから。だからライターって呼ばれてる人達も「良くない」じゃなくて「最高傑作とは言えない」とかそういう書き方でも事務所とかレコード会社からクレームが入って降ろされちゃうんですよ。それが怖いから悪くは書かない。 |
| ●二度と使ってもらえないって事になりますよね。それじゃあ、どこまでいっても音楽文化は育たないじゃないですか。 |