| ●日本ではベーシックなインディーズの育ち方っていう突破口がラジオの力が無いだけに難しいところがあるますよね。 |
| そうですね、若い連中もラジオはまったく聴かないですし、聴いたところで面白くないですから。大体ラジオ局が出来た時はスポンサーが少ないんで自由に好きなものかけてるじゃないですか。インターFMも最初良かったんですけど、今なんかかなり日和見になってきて、「あぁ、そういう事なんだな」みたいな (笑) あれだけ日本のものはかけないって断ってたのに今は日本のポップス相当かかるじゃないですか。だから日本のものかけないとお金にならないっていうのはあったと思うんですよね。今一番面白いのはNHKなんですよ、NHKっていうのはスポンサー関係ないですからディレクターの意志とNHK内で会議をした時にOKが出ればとりあえずインディー、メジャーを問わず好きなものがかけられる、レコ倫、放送倫的な規制は他のラジオ局より厳しいですけど…。 |
| ●NHKはインディーズかけないって事は無いんですね。 |
| 何でもかけますね。よっぽど倫理的に怪しいものじゃなければかけられる。昔のNHKは深夜はなかったんですけど、今は深夜枠があって結構無法地帯になってますよ。面白いディレクターがいて、今やってるかわからないですけどライブビートって公開ラジオ番組があって、月に5バンドぐらい呼んで300人ぐらい客の入るホールみたいな何スタって所でライブやってそれを放送するんですよ。それはメジャー、インディー問わず面白いバンドだったらディレクターの意志で…。 |
| ●お眼鏡に叶えば? |
| というか、そういう人間が自分で探してきたり、むこうからオファーが来たり。だから、インディーでやってるバンドと新人バンドが出るんですけど、今はディレクターが代わっちゃったんですけど、そのディレクターが変わった人で彼が出したものは必ず良いヒットに繋がる。日和見じゃないのに後でヒットする。それで有名な人間がいたんですけど、辞めてしまって。そういう音楽を理解してて、メジャー、インディーを問わずそういう番組を作れるのはNHKならではですね。私も何回か行きましたけど、ライブ自体が楽しめるんですよ。 |
| ●そう言えばナンバーガールを聴いた覚えがありますね。 |
| えぇ、ナンバーガールもそうですし。その時にナンバーガールと私がプロデュースしたセンチメンタル・バスと椎名林檎を同じ日に出したりしてたんですよ。 |
| ●すごいなと思いましたよ。 |
| あれはみんなデビューした時で売れるかどうかわからない、ナンバーガールは枚数いってないですけど評判良いじゃないですか。そういう商業的に狙ってないようなところからヒットが出るようなアーティストに目を付けるってところは偉いなっていうか、ああいうディレクターのようなものが海外ではラジオで言えばDJが皆って事になる。自分が見つけたものには誇りを持ちますから。自分が愛情込めてプッシュする事してそれが売れる事によって自分が達成感を覚えるような人間が多いですから。 |
| ●リアル・MUSICMANと言いたいですね。 |
| そうですね、お金を注ぎ込まないパトロンっていうか、そういうボランティア精神があって。アメリカ人の学校教育の中にもボランティアで色んな事をやりましょうってあるんですけど、例えば向こうでフェスティバルとして機能しているサウス・バイ・サスウウエストとかあの類はボランティアからスタートしてますから今も動いてる人間はボランティアなんですよ、だから上でオーガナイズしている人間以外はほとんどの人間がボランティアなんですよ。そういう自分達が作り上げたものからシーンが出来てていく事に意味を持つというか、別にそれが金にならなくてもそれは自分としてはOK。 |
| ●そういう人さえいれば、意識さえあればNHKのディレクター的立場だったら出来るって事ですよね。 |
| NHKのディレクターは給料貰ってますから、それは給料もらってるからやるって事もありますけど、精神的には一緒ですよね。 |
| ●フラットなスタンスで日和無くて良いですからね。音楽は文化という捉え方でボランティア出来るわけですけど、日本の場合は商業ベースっていうのが先に来ちゃってメディアの人間が文化的な意識で動いてるのかどうかは疑問があって、あれはさみしいですよね。 |
| そうですね。本当は両方あって、片一方によってはいけないんですよね。だからバランスが取れてるのが一番良いと思うんですけど、だからメジャーの今の在り方もメジャーでデビューさせる商品っていうかアーティストにしても、昔は両方ありましたよね。売れなくてもこだわってるものがある程度大赤字じゃなければ「出してる事に意味がある」って言って出したり、そのバランスの取り方っていうのが一番良いと思うんですよ。お金が無ければ会社も維持出来ないですから当然売れるものっていうのは作らなきゃいけないですけど。 |