| そうですね、成功するにはそれが一番必要なわけで、だけど私の疑問っていうのは「そういうのだけで良いのか?」っていう。例えばロックだけじゃなくジャズにしても現代音楽とかアヴァンギャルドなものにしても昔だったらメジャーの中にも変わったディレクターがいてこだわって「こういうのがやってみたい」っていうのがありましたけどそういうのがどんどん無くなって、そういう本来ある自分で頑張ってる人達にとっての表現する場所が無くなってきてる。それで音楽っていうものを作って演奏する時、ショーアップされたものが良いっていう風にどんどんそういう風潮になってきますから、私はPINKなんかやった時もそうですけど、だんだんシステマティックになってるようなエンターテインメントの世界じゃなきゃ駄目なのかなっていうような疑問が。好きに適当にやってるロック。でも外タレ見に行くと確かにマイケル・ジャクソンとかマドンナ級のものはシステマティックに練られたエンターテインメントをそれが目的ですからやってますけど。そうじゃないロックのもの見に行ったら全然チンタラやってるじゃないですか。MCもなくずーっとやって一時間ぐらいやったら飽きて終わったみたいな(笑) 結構それでも売れてるしおかしいなみたいな。日本のものっていうのはインディーズのものもだんだんシステマティックになってきたところで自分のやってるものが本当に良いのか悪いのかっていうのが日本の中にいるとわからなくなってくる。私が東芝で『音楽王』を作ったのを機に海外によく出るようになって、海外のミュージシャンとやったりとか海外の空気を吸うようになって、だんだん自分の変だなと思ってたものが自分の中でクリアーになってきたっていうか、自分の思った事は間違いじゃなかった、だから自分で無理をして日本のやり方に乗っかってかなきゃいけないっていう事はしなくて良いんだっていう。 |