| ●その後は? |
| その後に幾つもバンドやってますけど、例えばBOP-GUNっていうのもやってますし、その後にやった近田春夫さんのビブラトーンズに入ったところから最終的にはPINKの母体になってる事は間違いないんですけど。近田さんは非常に面白い人ですから、私は変な人達とばっかりやってきてますから(笑) |
| ●近田さんの業界の入り方も若い時で、共通してる感じがしますね。近田さんが入った時もまわりが7〜8歳年上で。 |
| そうですね。彼も異端児じゃないんですけどねじ曲がったカーブがとても個性的で良いんですよ(笑) 私が一緒にやってた時は彼の感覚が時代的に反対側に行っちゃったっていうか、当然CM業界では彼の面白さはすごく買われてCM業界では売れっ子でしたけど。商業的なところの音楽マーケットでは彼のものはキワモノすぎて…。でも私は近田さんの良いバランス感覚には勉強させられました。 |
| ●ホッピーさんには"ファンク"っていうのがありますよね。 |
| 私のファンクっていうのは形態的に音楽ジャンルのファンクじゃないんですけど、私がすごく影響を受けたファンカデリックのファンクっていうものはいわゆるファンキーな音楽っていう事のファンクっていうよりは何でもアリ。だから、精神的なファンクっていうところが非常に大きいんですよ。だから「何やっても良いじゃないの」って、黒人だから黒人の音楽って関係ないし、ファンカデリックってハードロックもあれば、ジャズもある、何でもアリなんですよ。だから逆に面白いっていうか、それでライブやった時のパワーとエネルギーは凄い。私のファンクは音楽ジャンルではなくて…。 |
| ●何でもアリ? |
| そう、カオスとしての音楽の在り方。最初に10年以上前にジョージ・クリントンに会って話した時も彼も同じ考え方をしてて彼の思想もまさにそうだった。 |
| ●いでたちもめちゃくちゃでしたからね。あれはホッピーさんの女装にもつながるんですか? |
| 好きな事をやれば良いって事だと思うんですよ。好きな事がある一線を越えてしまえば、それはOK。自分もOKだし、見た人間も認めざるを得ないわけですよ。ファンカデリックは好きな事をやって認められてるんですよ。それが極端じゃないですか。狙った音楽じゃないですから。だから才能とかじゃなくて、彼はいつも言ってるんですけど「ジャムの様にぐじゃぐじゃしたものを指でかき混ぜてそれの臭いを嗅ぐんだ、スティンキーフィンガーだ!」って。正にそのジャムのぐじゃぐじゃしたっていうのが彼のまわりの状況とか世界の事で「それをかき混ぜてその臭いを嗅ぐ感じが音楽だよ」って彼は言ってました。実際そうだと思うんですよ。だから、彼は子供のまま好きな事をやってる。人気者ですけど、金持ちではないし。一時期はホームレスみたいだったり、ヤク中で逃げ回ってる時もあれば、だから人間としてもとても面白い。彼は親分としてすごくオーラの強い人間ですから、一緒にファンカデリックのライブに出た時も彼はずっといないんですよね。ポイント、ポイントで出て来て誘導するんですけど、自由にやらしてて、彼が出るとキュッとなるんですよ。だからコントラストがすごく良いんですよ。それが3時間続くわけですよ。彼は良いところで出て来ておいしいパフォーマンスをして、いっぱいシンガーもいますから後は弟子達に自由にやらして。ただ彼が真ん中に立った時のオーラっていうか統率力はすごいですよ。宗教的なものに近いカリスマはありますね。 |