プロデューサー/ミュージシャン
ホッピー神山 氏
浦和ロックンロールセンター

●さて、ご自身のバンド歴は高校ぐらいからですか?
バンド活動いっぱいしてたわけじゃないんですけど、私は高校が浦和にある浦和西高校だったんですけど、浦和に浦和ロックンロールセンターっていうのがあって、URCっていう大学の学生運動とタイアップしたような音楽団体があったんですよ。昔はフォーク団体とかいっぱいあったじゃないですか。その中のかなり硬派なロック団体があって。四人囃子も頭脳警察もあんぜんバンドもみんなそこから出て来たっていうか、学生運動の大学の紛争とかそういうところから生まれてきたようなバンドが総決起集会とかいって、声明文を読み上げるような連中と一緒にライブをやるとか。
●今の学園祭とは違うイメージで学校でやってましたよね。
それで毎年、浦和の田島ヶ原っていう荒川の土手で野外コンサートをやったりとか、影響力のある団体があって。その人達が面白かったんでよくその人達のところに出入りしてたんですよ。その人達のライブに参加してるうちに四人囃子の人達と会って話す機会も出てくるわけですよ。そこで話てるうちにたまたま「やってみないか?」って誘いを受けたから「もちろんやりますよ!」って。だって憧れてた先輩じゃないですか。だから単純に努力してコネクションを作ったんではなくて、浦和の団体に出入りしてたのがきっかけでそういう人から声がかかったんです。
●その時は最年少ですか?
そうですね、18歳ですから。それでみんな7〜10歳上なんですよ。70年代ロックの人達っていうのは。
●政治的な何かがあってそこに近づいたんですか?
違います(笑) ただ単に音楽がやりたかった。面白いのは必ずそういう野外イベントになると赤いヘルメットの連中とかが出て来ちゃって声明文を読み上げて「我々は〜」とか「三里塚が〜」とか「成田の空港が〜」とかしょっちゅう言ってるわけですよ。埼玉大学と対立してたんでそうするとしょっちゅうケンカが起きるんですよ。そういう暴動と化した状態の中で、バンドが演奏始めると、それが無かったかのように無くなるんですよ。その時に私が見た日本の70年代のロックの連中がそこでライブをやる事の意味が音楽っていうのがイデオロギーとか関係なく成立しちゃう格好良さを洋楽とは別にリアリティとしてそこで見ました。例えば長沢ヒロがグチャグチャっともめた後に出て演奏する時に「俺達のメッセージはこれだから」ってパッと始めた時なんか…。
●格好いいですね(笑)
格好いいでしょ(笑) 高校生ながらも「やっぱり違うんだな」って思いましたよ。そのグチャグチャ言うことじゃなくて「音楽は音楽なんだから」ってわざとらしくなく言える彼らの潔さっていうか、それはジャンルは関係なく大事な事だなと思いましたね。
●そうすると、ヒーロー(彼の最初のバンド、あんぜんバンドの長沢ヒロがリーダー)っていうネーミングもよかったですね(笑)
どうでしょうね。でもねちょうど同じ時期にね、甲斐バンドの『ヒーロー』がヒットしてそのあおりでデビューしても売れなかったんですよ。よくあるじゃないですか、イメージ的に強いものが横にあるとダメになるなんですよ(笑)

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▼浦和ロックンロールセンター
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