株式会社テイチクエンタテインメント
代表取締役社長 飯田久彦 氏
インペリアルレコードのスタートは『孫』の対極から

●これからはインペリアルレコードですよね、若者向けのポップス系をバシッと立ち上げるという。
バシッと立ち上げるまで行かないですけど、そんな簡単にいくとは思ってませんけど、何とかテイチクってう伝統ある歌謡曲、演歌っていうのもこれはこれで他社がやらない分だけもっともっと強化もしたいけど、これは会社入ってすぐ言ったんですけど、ポップス、ロック部門。若者の音楽っていうのを徹底的に強化する。
●ビクターはサザンもいるし、ドラゴン・アッシュが出てきて、Kiroroが出てきて19(ジューク)が出てきて、続々とアーティストが育って来てますけど、今度インペリアルでは?
あれだってそんな簡単に出来たわけじゃないからね。SMAPやり、何やりってやってる中でこういうのが出て来てる訳だしね。
●宇多田ヒカルについてはどう思われますか?
宇多田さんにしても、東芝の人がみんな最初から乗ったんじゃないんだと思いますよ、最初は誰か一人か二人ですよ。ひょっとしたら最初行った時は断った人だっていたかもしれませんよ。
●相当断られたらしいですよ(笑) 
そうだと思いますよ。英語では絶対売れませんよって。
●藤圭子さんの娘って事で「また七光りかよ」みたいな、逆のイメージ持ったりして..。
でも誰かがあれを強力に推したんだと思うんだよね。誰だって、本人だって、お父さんだってあんなにいくとは思っていってなかったと思うよ。
●そうですよね、予想出来たらみんなやってますよね。
これからはR&Bばっかりじゃなくてロックやったりポップスやったりすると思うよ、でも歌も曲も新鮮だし、フィーリングもそうだけど、やっぱり詞が良いんだと思いますよ。若者の心を捉えてると思いますね。僕はカラオケ行くと見るんですよ、詞を。
●詞は相当重視される方?
言葉っていうのは大事ですね。もちろんそれだけじゃないですけどね。
●今度はまるで新人を始められる訳ですよね。もうどのくらい用意されてるんですか?
お陰様でたくさん来てはいるんですけど、そう簡単に右から左へ出来ませんから、それは僕の意見っていうよりは現場の人達の意見。さっき言ったように、「常に責任持って信念持って出来るんだな?」って「今日は女の子とデートしたい」「今日は麻雀したい」「今日はこうしたい、ああしたい」ってのを犠牲にしてまでア−チストの為に出来るんだなって僕は念を押してますから。
●厳しい(笑) 
それはね、売れるか売れないかなんて神様だってわかんないし、私だってわかんないですよ。
●お前本当に惚れてんのか?って事ですよね。
そのぐらいの気持ちでやんないと、それだって9割上手くいかない事の方が多いんですから。
●今おっしゃった事は全部ご自分に課して自分がおやりになってきた事ですよね?
そうですね、僕は経験だとかね、過去でもってもの言いたくないんですが、でも言ってんのかな?半分言ってるかもしれないけど、なるべくそういう思い方はしたくないですね。若い人達にこれだけは忘れて欲しくない、あくまでもアーティストってのは人間なんだぞって。商品と言えば商品なんだけど、中身はマインドですから、デジタルだなんだってどんどん技術革新で新しいものが出てくる。これはこれで良い、時代の流れだから。物作りとしてはもう一回アナログのマインドをよーく見直せよ、人間がやってるわけだから。口で言うのは簡単ですけど、そんな簡単にヒットの飛ぶスターなんて出ませんから。一生懸命やってたらあっちの方から風が吹いてきちゃったりする場面も多いわけですから。
●ジャンル的にはそんなに意識されていないんですか。インペリアルレコードで狙ってる方向は?
こう思って下さい、テイチクエンタテインメントで『孫』っていうのが一番向こうにあります。それで今度のインペリアルレコードの最初のリリ−スは一番こっちからスタ−トします。
●端と端、対極ですね。
最初はクラブ系ですから。これ聴いてみますか?

(生き生きと目を輝かせ、楽しそうにインペリアル第一弾アーティスト"Joi"を聴かせて下さる)

どこまで行くかわからないけど、まずこういう音楽からスタートしていって、ゆくゆくはジャーニーズ事務所のア−チストとかもやらせてもらいたいと思ってるんだけど、でもインペリアルレコードのスタートはこういう所から初めて行くって事です。
●新鮮味充分にありますね。
やっぱり新人が売れるっていう波及効果は大きいですから。
---知られざる飯田氏の素顔を少し覗かせて頂いた感じで幸せでした。やはり、「人を大事に」歩まれてきたお姿はとても明るく大きなものでありました。さて氏の次なるご指名はフジパシフィック音楽出版の朝妻一郎氏。さあ、次も面白いこと間違いなし!どうぞお楽しみに!

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