株式会社テイチクエンタテインメント
代表取締役社長 飯田久彦 氏
"歌い手くずれ"の意地と誇り

●実績のある歌手の方がレコードメーカーに残って制作者になる第一号というか、珍しかったですよね。
自分が歌い手やった時に疑問に感じたこともあったし、ディレクターって格好良いなって思って…。でも実際やってみたらあんまり格好良いものじゃなかった(笑) あの頃のディレクターの人ってみんな肩で風切って歩いてたみたいな感じですからね、会社で。僕は最初アルバイトで、今のいわゆる契約社員までいかないですよね、なんの保証もないんですから、給料だけじゃ食っていけない。まぁ今だから言いますけど、その頃付き合ってた今のカミサンと結婚してカミサンにも働いてもらったりして…。
●なんか略歴を見せて頂くと、トントン拍子の出世みたいな感じですけど。
そんなこともないですよ。まぁ今で言うとね、全部プロセスなんだろうな。
●ヒットの連続で出世街道まっしぐらっていうイメージだけじゃなくて、飯田さんをビクターが別の切り口で評価した部分もあったんじゃないでしょうか?
ひょっとしたら途中から「こいつ自分が歌歌ってた分だけ面白いことやるな」みたいな感じはあったかもしれませんね。
●でも、なかなか邦楽のディレクターには、部長、常務、専務っていう道は用意されませんよね。

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歌手になりたかったわけではないけれど…
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