新しい才能と出会い、応援したい 〜 NEXT BREAK スタートにあたり

- 梶原 進 氏(株式会社ソフトコマース 代表取締役)
「DUO Music Exchange」OPEN時の梶原進氏スペシャルインタビュー
http://www.musicman-net.com/report/08.html - 上阪 伸夫 氏(株式会社フジパシフィック音楽出版 取締役 制作部担当)
フジパシフィックの制作部で新人の発掘を行っている。 - 浅見トマル 氏(株式会社フジパシフィック音楽出版 制作部 制作第1グループ)
'02年、Kioon Recordsより「ザ・ベイビースターズ」のメンバーとしてメジャー・デビュー。'06年、バンド脱退後、プロデューサー、ミュージシャンとして数々のセッションやプロジェクトに参加。'10年、株式会社フジパシフィック音楽出版・制作部に入社。現在「トータス松本」の制作ディレクター等を担当しながら、新人開発・育成にも積極的に取り組んでいる。 - 濱 暢之 氏(株式会社デュオ・ミュージック・エクスチェンジ ブッキング・制作 部長)
'04年、(株)デュオミュージックエクスチェンジに入社。'07年10月〜'08年10月の間、TBS事業部 赤坂BLITZ準備室に出向後、'08年11月、(株)デュオミュージックエクスチェンジに戻り現職。 - 小林 宏 氏(株式会社インテグラルミュージック 代表取締役)
'93年『音楽を仕事にする』を思い立ち、何のあてもなくサラリーマンをやめて音楽業界への道を模索し始める。'95年株式会社アーティマージュに拾われ、念願の音楽人生をスタートさせる。'04年の退社までに、プロデューサー/ディレクターとして数百曲の音源制作に関わる。'04年以降、独立して数々のライブ制作、イベント制作を行うも、'09年の第一子誕生と同時に、再度音源制作に戻るためにインテグラルミュージックを設立。現在、様々な業種の企業との連合体を提唱し、インテグラルアソシエイツ株式会社を設立中。業界内のノイズ的存在を目指す。 - 屋代 卓也 氏(エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役)
'85年にスタジオサムホエア(目黒区祐天寺)とサウンドアトリエ(世田谷区代田)を開設。'90年に音楽ビジネス年鑑『Musicman』を創刊。また、'99年には音楽業界の総合ニュースサイト「Musicman-NET」を開設。
屋代 本日は司会進行役も兼ねていますので、一応「Musicman」についてご存じない若いアーティストの方々に説明させていただくと「Musicman」は1990年に創刊、今年第22号目の発行を向かえようとしている音楽業界人のための情報年鑑です。1999年からはインターネット版である「Musicman-NET」もスタートし、業界関連のニュースを中心とし、その他にも各種インタビューや業界関連の求人情報などが主な内容です。その中に「ミュージックもん」という楽曲投稿コーナーがあり、これはアーティストを目指す若者にチャンスを与えることが出来ればと考えて作ったものです。
実はそのコーナーを始める段階で梶原さんからは「NETでいいアーティストが見つかったら、そのあとDUOでライブをやるのはどうか? ニューヨーク アポロシアターの『アマチュアナイト』のように若いアーティストの登竜門となるようなイベントになったら素晴らしいよね」というお話を頂いていたんですね。ただ、こちらの力不足もあり、ショーケースライブに関しては現時点まで実現できていませんでした。

代表取締役 梶原 進 氏
梶原 本来「ライブハウス」というものは、有料で会場を借りてくれる人たちのためのものであるということが前提で、そういった経営をしているライブハウスがほとんどなんですが、DUOスタート時の9年前から「できればDUOはこれからの新人に無料で開放してあげたい」と考えていました。ただ、実際にスタートしてみるとものすごく経費がかかってしまい、「無料開放するなんてとてもじゃないが無理だ」という状況でした。
そこで既存のライブハウスのような経営に方向転換したんですが、既存のレンタルだけのライブハウスではなく、自分たちも発信ができるような「生きたライブハウスにしよう」という気持ちだけは忘れずに8年間やってきたつもりで、その中で「LEGEND OF ROCK」という自主イベントを開催したり、社員の人たちも「自分たちでイベントを立ち上げよう」という意識でDUOを運営してきました。
おかげさまで経営も当初と比べると少し安定してきたので、月に1日か2日スケジュールが空く日を上手く有効利用して、若いアーティストたちにできれば無料で会場を開放するようなイベントができたらと思い始めたのが『NEXT BREAK』です。ただ、最初から無料は厳しいので入場料を少し頂いて開催したのが『NEXT BREAK』の1回目から3回目で、イベント自体軌道に乗りつつあるので、次回4回目以降は無料でやろうと考えています。
屋代 去年9月に梶原さんから連絡を頂いて「自分たちの周辺の人脈に関係するアーティストで『NEXT BREAK』というイベントを2回やってみたけれど、これを今後広めていくために手伝って欲しい」とお話を頂いたんですね。若いアーティストの役に立ち、音楽業界の活性化に貢献したいというDUOの理念は我々「Musicman」と共通ですので、是非お手伝いしたいと。
梶原 インターネットを使って募集や告知をすることで、ネットとライブハウスが上手く連動していったら面白いことになるんじゃないかと思っているんです。若い人たちもYouTubeの演奏を観て、その映像に惹きつけられたら生演奏を観たくなると思うんですよね。それは人間の根源的な気持ちですから。それで実際にDUOへ顔を出し、そこでの体験を今度はネットにフィードバックしていくような一連の動きが欲しいですね。その一連の流れからものすごいアーティストが生まれたり、ムーヴメントが起きるみたいなところまでいければ最高ですね。
屋代 フジパシフィック音楽出版の立場としては?

取締役 制作部担当
上阪 伸夫 氏
上阪 DUOとコラボレーションすることで、「この場が音楽業界のサロンになったらいいな」と思いましたね。新人を次へ繋いでいける場所になったらいいなと。僕らも集まった新人たちを観たいですし、せっかくDUOという場所を提供してもらったのですから上手く利用したいなというのが最初の目的です。集客など今後の課題は色々ありますが、「アマチュアのフェスをDUOでやっている」というような認識になれば面白いなと思っています。

制作部 制作第1グループ
浅見 トマル 氏
浅見 昔、ステージに立っていた人間の立場からすると、もちろん誰もがメジャーレーベルとか音楽関係者のたくさんの人たちに観てもらいたいと思ってライブ活動をしているんですが、そのチャンスってなかなかないんですよね。ただやみくもにライブをしていても既存のファンに対してはアピールできるんですが、それ以上のコネクションは一切無いですから、その後の展開ができないと言いますか、活動自体が煮詰まってしまうんですね。でも、この『NEXT BREAK』がやがて業界の中でも話題になって「あそこにいくと面白い新人がいる」という状況になったら、『NEXT BREAK』に出るということはアーティストにとってすごくチャンスだと思います。ですから、その場を作ってあげたいという思いはすごくありますね。
屋代 自力で開拓したファンだけではなくて、他流試合ができる場所といったところですね。
浅見 そうですね。今や動員力も大事な要素なので、自分のファンも連れてきて、一緒に盛り上げてもらったり、そういったことも含めて業界にアピールできるというのは非常にやりがいがあると思います。今、デモテープを送るとかWEB上でホームページを作っていても、誰がそれを聴いて観るのかというと非常に厳しいものがありますし、DUOという大きな会場を使ってプレゼンできるのは本当に魅力的なんじゃないでしょうか。