ミュージックもんとは
アーティスト発掘サイト「ミュージックもん」スタートにあたり

全ての始まりは「Musicman」から

 皆さんは音楽ビジネス年鑑「Musicman」をご存知でしょうか? 「Musicman」は従来閉鎖的だった音楽業界の情報を開示することにより、業界内のコミュニケーションを円滑にし、音楽ビジネスの活性化を目的として、1990年に創刊しました。以来、音楽業界関係者のバイブルとして版を重ね、本年発行の2005~2006年版で16号を数え、音楽ビジネスに携わる人々から絶大な信頼が寄せられております。その内容は音楽制作、宣伝、コンサート制作、放送関連からミュージシャン等のパーソナル情報やスタジオ等の情報まで、多岐に渡り網羅されており、毎年、最新情報でリニューアルされております。

「Musicman-NET」が果たしてきた役割

 「Musicman-NET」は「Musicman」の発行を通して培った信用と情報収集力をもとに、ちょうど創刊10年目にあたる1999年にスタートしました。速報性に溢れるニュースや業界関係者へのインタビュー、さらに音楽関係の求人情報を専門に扱う「Qusicman」などが絶大な支持を集め、高いアクセス数を誇っています。とりわけ「Qusicman」はスタートから2年を経て、数多くの方々の就職・転職に際し、大いなる貢献を果たしてきたと自負しております。

「Musicman-NET」はアーティスト達の力になれているのか?

 音楽業界への就職・転職希望者に対して「Musicman-NET」は、想定以上の大きな成果を上げることができましたが、「アーティストを目指す人々の力になれていたか?」と問われれば、不完全であったと言わざるをえません。もちろん一部オーディションやデモテープ募集の情報が掲載されておりますが、それらは各企業が行っている昔ながらの方法での情報掲載に過ぎませんでした。ただ、「デモテープ募集」という単純な情報に対しても、非常に多くのアクセスが集まっておりましたので、当サイトを熱心に見てくれているアーティスト・ミュージシャンを目指す方々の存在は強く自覚しておりましたが、具体的にどうすればよいか模索しておりました。

ヒントは長尾大氏の経験

 そんな中、大きなきっかけとなったのがD・A・Iこと長尾大氏の2回目のインタビューでした。長尾氏は「Musicman-NET」スタート当時に一度インタビューに応じていただき、その際に、アルバイトを続け、ミュージシャンとしてのチャンスをうかがいながら、苦難の生活を送っていたある日に、楽器店で「Musicman」を発見し、それを見て数十ヶ所にデモテープを送ったことが成功への第一歩であったと熱く語ってくださいました。そして2度目のインタビュー時に、プロデューサーとして活動を本格化していくにあたってアーティストを探しているということで、インタビューと共にデモテープ募集の告知を掲載したところ、2~3ヶ月の間に数百曲もの応募があったのです。この経験と、テクノロジーの発達によりNET上で理想的な方法で楽曲を集め、多くの人々の耳に届けることができるようになったことが、私たちに「ミュージックもん」を始めるきっかけを与えてくれました。

原石を宝石に — 皆、新しい才能の出現を待ち望んでいます!

 何十ヶ所にもデモテープ(メディア)を送ることの面倒さや、その後の不透明さ、つまり、A社にとっては食指の動かぬものであっても、他社にとってはどうなのか? また、誰が聴いてくれたのか? 本当に聴いてくれたのか? それすらもわからない…。そんな状況をどうにかクリアできるように「ミュージックもん」はオープンしました。
 いくらインターネットなどのテクノロジーが進歩しようとも、自分一人だけの力で道を切り開くのはそう簡単ではありません。やはり、然るべき人々との出会いがあってこそ前進するのではないか? と思います。アーティストとして成功するための要素は才能だけなのか? 世に出られなかった人たちは才能が劣っていただけなのか? それとも単に運がなかったのか? 様々なケースがあるかもしれませんが、何とかして次のステップへ進んでもらいたい、いつでも何度でもチャレンジしてもらいたいと「ミュージックもん」は思っています。そして、これは音楽業界の中で完全にニュートラルなポジションにいる「Musicman」だからこそ可能であると考えています。
 プロ野球にドラフト会議があるように、美術品にはオークションがあるように、アーティストにはアーティスト発掘サイト「ミュージックもん」がある…そんな存在を目指すことによって、アーティスト本人はもちろんのこと、音楽業界全体に対して少しでも貢献できればと「Musicman」は思っています。今後、「ミュージックもん」を通じて、一人でも多くの人がチャンスを掴めるよう「Musicman」は挑戦していきます。


 最後に「ミュージックもん」オープンにあたり、ご多忙のなか惜しみない助言とご協力を下さいました選考メンバーの方々に、また、「『ミュージックもん』のショーケースライブが、ニューヨーク アポロシアターの『アマチュアナイト』のようなイベントになれたら素晴らしいね」と仰り、「duo Music Exchange」の使用を快く引き受けてくださった、株式会社イズム 代表取締役 梶原進氏に、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

2005年10月21日


「Musicman」発行人
エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 屋代卓也
「Musicman」共同発行人
株式会社マグネット
代表取締役 山浦正彦