FOCUS

国内初の音楽ハッカソンを実現
「Music Hack Day Tokyo 2014」を振り返って
福山泰史(The Echo Nest)、榎本幹朗(Music Consultant)インタビュー


Music Hack Day Tokyo 2014
福山泰史
The Echo Nest、音楽プロデューサー
福山泰史
榎本幹朗
音楽コンサルタント、プランナー、作家
榎本幹朗

2014年2月21日〜23日に、日本で初めての音楽ハッカソン「Music Hack Day Tokyo 2014」が開催された。イベント概要については事前解説の記事をご参照いただきたいが、イベントではオーガナイザーの福山さんをして「本場並みの雰囲気」と言わしめる程、国内音楽ハッカー達が存分にそのクリエイティビティを発揮した。
音楽とITの才能が出会う本格的な場所がいよいよ日本にも上陸。その新しい「何か」が始まったワクワク感を改めて伝えるべく、今回のイベントをオーガナイズしたThe Echo Nestの福山泰史さん、イベントの司会・審査を担当した榎本幹朗さんに、イベント後のお話を伺った。(Jiro Honda)
PROFILE
福山泰史 (ふくやま・たいし)

日本で音楽プロデューサーとして活動後、現在サンフランシスコを拠点に海外企業の日本アジア進出のビジネスコンサルティングを行うPRTL(ポータル)を起業。現在The Echo Nestを含む複数社の代理人として音楽とIT、メディアに関わるスペシャリストとして、グローバルに活動を展開中。
The Echo Nest PRTL Twitter
手がけた作品等(ET Luv.Lab)

榎本幹朗 (えのもと・みきろう)

1974年、東京都生まれ。上智大学英文科出身。
映像・音楽・ウェブのクリエイターとしての活動、音楽ポータルでのクロスメディア型ライブ・ストリーミング番組の企画・制作を経てぴあへ。モバイル・メディアのプロデューサーを経た後、独立。現在は、エンタメ系の新規事業開発やメディア系のコンサルティングを中心に活動中。2012年6月よりMusicman-NETで「未来は音楽が連れてくる」を連載中。
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日本のデベロッパーもクリエイティブ!

●今回日本で初めて音楽ハッカソンを開催されたわけですが、開催後の率直な感想をおきかせください。

福山泰史(以下、Fukuyama):日本のデベロッパーもクリエイティブ!新サービスローンチを意識したり、アートな作品で驚かせたり、笑いを取ったり。音楽系ハッカソンは、概念としてもまだ日本に上陸していなかったので、正直人が集まるか不安でした。始めてみれば、海外のMusic Hack Day(以下、MHD)の雰囲気に近くて驚きました。

榎本幹朗(以下、榎本):正直、初回からこんなにうまくいくとは思ってなかったです。とある参加者の方が「音楽産業の未来を考えるとか、そういう感じでなくて純粋に『クリエイティブな作品をつくってやるぞ!』という熱気がよかった」とブログで感想を書いて下さったのですが、前者は僕の心配してた雰囲気、そして後者はまさに理想としてた雰囲気です。いきなりゴールが実現した感じでした。

●初回として大成功でしたね。確かに良い雰囲気でした。

Fukuyama:MHDは、24時間夜通しでハックするのがルールなので、海外では協賛企業の社内だったり、無理を聞いてくれる親しい会場で行われることが多くて、雰囲気もDIYな感じ。良くも悪くもタイムテーブル通り、カチカチ機械的に進行していくようなイベントではないので、その空気感も少し出せた気がして嬉しく思ってます。

榎本:「たぶんこれは、何かはじまったな」という空気感がありました。想像以上の熱でしたね。

●今回会場に原宿のTHE TERMINALを選んだ理由というのは?

Fukuyama:初来日の方が多くいましたので、原宿がぴったりだと思って選びました。カルチャーの発信地なので、エキサイティングな演出ができるようにしました。あと、会場のマネージャーがイベント趣旨に賛同して、とても協力的だったのが大きかったです。改めて感謝申し上げたいです。

榎本:Fukuyamaさんが初めからTHE TERMINALをプッシュしてたのですが、やってみて納得しました。大企業の硬質なオフィスに、セキュリティ・カードをかざして入室するのとは違って、とてもアットホームで楽しみながら創作する感じになりました。

Music Hack Day Tokyo2014

●日本の音楽ハッカー、技術者の印象はどうでしたか?

Fukuyama:APIを提供した海外企業のツールは、世界中のMHDで利用されているわけですが、今回初開催となった日本でも、海外と少なくとも同じレベルでハックしていたことには安心しました。

榎本:イギリス、アメリカなどでやったときの過去作品を予習して司会したのですが、それと比べても遜色なかったです。後述しますが想像の斜め上を行く作品もあって、そこが日本らしくてうれしかったですね。

●海外のMHDの場合、APIを提供する企業数はもっと多いですか?

Fukuyama:イベントによりけりだと思います。MHDのルールとして、参加者はAPIを提供(プレゼン)する企業以外のAPIを使うこと、逆に全く使わないこともアリとしていますので、イベントタイミングでエバンジェリストのスケジュールや渡航予算などで決められることもあります。今回、MHD TOKYOでも、last.fm、twitterのAPIを使っていた方もいらっしゃいました。API提供の参加企業は、今世の中にあるAPIで実現できないようなユースケースをMHDのようなイベントで探しています。今回のMHD Tokyoでもなにかヒントを得たようでした。

榎本:僕はコンサルタントという仕事柄、ふだんから音楽系のいろいろなAPIについて会議室で語り合ってきました。しかし、しょせん密室なわけです。今回、みなさんが音楽系のAPIについて、最高の雰囲気のなか共有してくださったのが最大の収穫と感じています。国内のAPIも使われていましたよ。じぶんの古巣でもあるぴあのAPIを使った作品が受賞したのはうれしかったです。

Music Hack Day Tokyo 2014
※Music Hack Day Tokyo 2014 スポンサー





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