マオ from SID、初のソロライブ開催「今歌うのがすごい楽しい。また一つ夢が叶った。」

2016年11月30日 4:15

マオ from SID「Maison de M vol.1 in billboard Live TOKYO」
マオ from SIDの初ライブ「Maison de M vol.1 in billboard Live TOKYO」が、11月26日、東京ミッドタウンの中に位置するビルボードライブ東京で行われた。

マオ from SID「Maison de M vol.1 in billboard Live TOKYO」
二部構成のこの日のライブ、第一部の幕開けを飾ったのはソロ1stミニアルバム「Maison de M」の1曲目と同じ「chandelier」だ。サックスとヴァイオリンを含む6人編成のバンド・メンバーに続き、客席の間を通ってステージに上がったマオが、心地よくスウィングするビートに乗って歌い出す。

“ただ身を委ねればいい/極上の夜にしよう”。シックな濃紺スーツ、襟元にラインストーンがきらりと覗く白いシャツ、頭にはボルサリーノとアダルトな装いと、アダルトなシチュエーション。アルバムの世界観を体現する、ムード満点のオープニングとなった。

「みんな、おしとやかだね(笑)。こんばんは、マオです。『Maison de M vol.1』へようこそ」と、未体験のシチュエーションに緊張気味の観客を言葉で和ませたあと、ミラーボールの回る下でスローバラードの「星」をしっとりと歌唱。ミドルテンポのソフトなAORチューン「マニキュア」では、甘くけだるい恋のシーンを、目の前に情景が浮かぶように丁寧に歌う。後奏のサックスとヴァイオリンの掛けあいも見事に決まった。

三拍子のスローバラード「頬づえ」は、よりメランコリックに抒情的に。新編成のバンドをバックに、1曲をひとつのドラマとして豊かに表現していく。今まで見たことのないマオの姿に、観客はただただ体を揺らして聴き入っている。

「生演奏、どうですか?本来、音楽は生演奏だからね。今日は気持ちよく歌えてます」とコメントし、ここで新曲「違う果実」を本邦初公開。マオいわく“ソロ初のロック調”というこの曲、力強いダンスビートでぐんぐん進み、それでいてアダルトなムードをキープする「Maison de M」の世界を一歩押し進めた曲調が新鮮だ。

歌詞はたぶん別れの歌だが、広がりのあるサビのメロディ、心地よいビートのおかげで聴き応えはさわやか。「Maison de M」のサウンド・プロデューサーであり、このバンドのバンド・マスターもつとめるキーボーディスト・nishi-kenが作曲を担当している。

続けて、かどしゅんたろう(Dr)、安達貴史(B)、久保田真悟(G)、佐藤公彦(Sax)、真部裕(Violin)とバンド・メンバーを自慢げに紹介するマオ。ほぼ全員がアルバムでも演奏しているので、マオの歌への理解と愛情はばっちりだ。

ここからは、カヴァーを3曲を披露。まず尾崎豊「I LOVE YOU」は、ピアノとアコースティック・ギター中心に、繊細な歌詞の世界を崩さぬようにじっくりと、思いを込めて歌い上げる。

シャ乱Q「シングルベッド」は、つんくにかつて言われた“マオくんの声はしっとりしてるから、ディナーショーとか合いそう”という言葉が、今回のライブのきっかけのひとつになっているというエピソードを紹介しつつ、より感情を強く込めてエモーショナルに歌唱した。

椎名林檎「丸の内サディスティック」は、アップテンポのファンキーなビートに乗り、シュールな歌詞をスリルとスピード感いっぱいに。ヴォーカリスト・マオの多彩な一面が見える、カヴァーならではの楽しさと発見があふれる選曲となった。

「緊張したけど、歌は気持ちよかった。この短期間で、いろんな思い出が増えました」と、やっと緊張がほぐれてきたことを言いつつ、ハンドマイクで軽やかにステージを歩きながら、笑顔いっぱいに歌った「サヨナララスト」。フロアのテーブル席も、椅子席も、会場全体がひとつになって手拍子とワイパーを繰り返す。

そして最後の曲には「Maison de M」のラストを飾った「月」を披露。歌い始めたとたん、背後を覆っていた幕がゆっくりと開かれ、美しい六本木の夜景とクリスマス・イルミネーションを見せるという、粋な演出。最高のシチュエーションをバックにした、あまりにエモーショナルな熱唱に、ハンカチで目をぬぐう観客の姿が何人も見える。10曲で70分、長くはないが濃密な時間となった。

演奏を終えたメンバーと肩を組み、お辞儀をするマオに降り注ぐあたたかい拍手が送られ、記念すべき初ライブ、初ステージとなる第一部は、忘れられない記憶をいくつも残して幕を下ろした。

マオ from SID「Maison de M vol.1 in billboard Live TOKYO」
そして第二部では、セットリストは第一部とまったく同じだったが、まるで新しい曲を聴くように新鮮に聴くことができた。その理由は、第一部でマオが得た自信と余裕が、いい意味で歌に反映されていたからだ。

「一部は緊張しすぎて人の顔を見る余裕がなかったけど、二部はガンガン目を合わせていくから(笑)」 軽口を叩きながら、「chandelier」や「違う果実」などミドル/アップテンポの曲だけでなく、「I LOVE YOU」のようなスローバラードでも、ステージ左右まで動き回って観客にアピールするマオ。

バンドも一段と結束力高く、アッパーな「丸の内サディスティック」はよりワイルドに、スローな「月」はよりドラマチックに。第一部の良さが一期一会の緊迫感、丁寧な歌、繊細な演奏だとすれば、第二部の良さは奔放なパフォーマンス、リラックスした歌、脱線気味の楽しいMCとなっていた

第二部の公演が終わり、メンバーがステージを下りてもひとりで残り、名残惜しそうに話し続けていたマオ。もっとここにいたい。もっと歌いたい。もっとソロの楽曲の世界を突き詰めたい。マオの新たな目標と野心の芽生えをはっきりと感じ取れた、素晴らしい初ライブのステージとなった。

Photo by 今元秀明

<セットリスト>
1. chandelier
2. 星
3. マニキュア
4. 頬づえ
5. 違う果実 *新曲
6. I LOVE YOU *カヴァー
7. シングルベッド *カヴァー
8. 丸の内サディスティック *カヴァー
9. サヨナララスト
10. 月


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textシド オフィシャルサイト:http://sid-web.info/
マオ from SID オフィシャルサイトhttp://www.maofromsid.com/]]>
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