ラルク20周年記念ライブツアーがついにファイナル、京セラドームが大熱狂

2011年12月5日 22:00

ラルク20周年記念ライブツアーがついにファイナル、京セラドームが大熱狂全国5大都市のアリーナ/ドーム会場を廻る“20th L'Anniversary TOUR”。そのファイナルとなった京セラドーム大阪2Daysはチケット発売開始後、たった数分でソールドアウトとなった。38,000人を収容するドーム球場にして巨大複合レジャー施設には開場時間前から多くのファンが周囲を取り囲み、開演の瞬間を待っていた。

一日目。ステージ幅に配置された巨大LEDに映し出されたのは、メンバーの瞳や宇宙、そして天使が運ぶケーキが祝福する20th L'Anniversary。映像を駆使したドラマティックな演出と、煌びやかな照明に彩られて、客席の反応はオープニングからクライマックスを迎えたかのような盛り上がりをみせる。場内が暗転すると、静寂の中に響きわたったのはhydeの独唱だった。オープニングナンバーの「虹」は生ストリングスが施されたアレンジ。LEDが映し出すキャンドルをバックライトに浮かび上がるhydeのシルエットは、この曲が持つ深くシリアスな側面をより強いコントラストで浮かび上がらせているかのようだ。

色彩豊かな「Caress of Venus」や「GOOD LUCK MY WAY」といったエッジの効いたナンバーが立て続けに演奏された前半。とりわけ「the Fourth Avenue cafe 」では、100m以上はあろうかというステージの最右翼から最左翼まで、メンバーはのっけからアクティヴな動きをみせる。

「ハタチになりました、L'Arc〜en〜Cielです。オトナになったんで、北新地へ行こうと思います(笑)」というhydeのご当地MCに場内は沸き、「ずいぶん寒くなってきたよ。ちょっと涼しい曲を」と「winter fall」へ。雪の結晶やブルーを基調とした映像は楽曲にシンクロして雰囲気を大いに盛り上げる。続けて演奏された「fate」もクールな質感を持つナンバーであり、この季節にピッタリな選曲であった。また、「As if in a dream」「風の行方」といった初期のナンバーは、ひときわ大きな反応で客席に迎えられる。思えば、常に上昇してきたメンバーに呼応するように、L'Arc〜en〜Cielが生み出す楽曲たちも、見る角度によって発色が変わるプリズムのごとく様々な光を発して変化してきた。形を変えて羽化する蝶のような生態、羽ばたく未来が垣間見られた感じすらある。

ステージ左右に再びオーケストラボックスが現れると、曲は「forbidden lover」。LEDに俯瞰から映し出されたyukihiroのスネア。そのビートは力強い。淡々と、しかし感情の起伏を表すかのようなダイナミズムが、楽曲の持つ壮大な物語を盛り上げる。瓦礫に築く楽園を歌ったこの曲から、夢を描く「MY HEART DRAWS A DREAM」の流れは圧巻。導入となるkenのギターソロはドリーミーで、闇を浄化させるような輝かしいトーンに溢れていた。

ひときわ会場を湧かせた「REVELATION」の後は、怒濤の後半戦。勢いにのった「HONEY」から、「大阪!行こうぜ!」というhydeの声を挟んで「SEAVENTH HEAVEN」「Blurry Eyes」へ。tetsuyaがはじき出す艶やかなグルーヴに、会場全体が生きているかのように鼓動する。恒例となっている曲中のMCでは「わっしょい!」の連発。ランウェイ(花道)上、tetsuyaとhydeが、1本のマイクでコーラスをとる姿がLEDに映し出されると大歓声が上がった。もはやステージと客席との距離はない。一体となるとはこういうことなのだと知らされるほど、ひとりひとりの一挙一動が熱い。「READY STEADY GO」エンディングのyukihiroのドラムソロは、そのエネルギーが一挙に放出されたかのようだった。

長いインターバルを挟んで披露された「花葬」は、生のストリングスを絡めたアコースティック調アレンジが施されていた。サウンドも質感も異なりながら、その不変の儚さを掲げてより繊細に響く。そして、「X X X」「CHASE」といった最新のL'Arc〜en〜Cielが投影された楽曲を連発。オーバーヒート寸前のドームが大きく揺れる。

「みんなはどんなクリスマスを過ごすのかな? クリスマスの予行練習でもしとくか。Merry Christmas! Hurry Xmas!」といったkenのMCに続いて演奏されたナンバーはもちろん「Hurry Xmas」。天井高くに“Hurry Xmas”の文字が投影されてドーム全体が一足早いクリスマスムード。また、そのMCで「メガネを買ったんだよ」とかけて見せたkenが、続く「Link」演奏中に再びメガネをかけて会場を見渡す場面に、会場からの喝采も。

「お帰り!」という客席からの声に「ただいま」と応えるhyde。「この街からL'Arc〜en〜Cielが始まったんですよ。昨日、夜中に難波ROCKETSのほうに行ってきまして。記念写真を撮ってきました。あの頃からもう20年も経ってね。こんなに長く付き合ってもうてね。ほんま、感謝以外の言葉が見あたらへんわ。一緒に年とっていきましょう。これからも楽しみにしていてください」というMCに、拍手の輪が広がっていく光景がみえた。ラストナンバーは「BLESS」。ひとつの到達点を目指して成長していく過程を描いた曲だ。シンプルで力強いナンバーに客席は噛みしめるように聴き入っている。アコギからエレキに持ち替えたギターソロでは、ステージにホワイトフェザーが舞い散り、鳴り止まぬ祝福の中、初日の幕は閉じた。

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2011年12月4日、“20th L'Anniversary TOUR”、京セラドーム大阪の二日目。9月10日のさいたまスーパーアリーナからスタートしたツアーも、この日でファイナルを迎える。なお、このライヴの模様は日本全国および、香港、台湾、韓国の映画館でも完全同時生中継された。

オープニングナンバーは、「Fare Well」。hydeのアカペラから幕を開けたこの曲は、一日目同様、やはりストリングスアレンジが施されている。このツアーで大きな見せ場のひとつとなった生ストリングスの導入は、メンバーと演出家(紀里谷和明氏)のアイデアによるもの。「CHASE」オフィシャルインタビュー時のhydeの言葉を引用すれば、「オーケストラの上に立ちたいって案があったら、そうするには、どういうメニューがいいか、じゃあこの曲を入れてみよう、みたいな。逆の発想から考えていって組み立てた感じですね」とのこと。結果、ストリングスを入れることによる楽曲のライヴアレンジが施された楽曲もある。一日目に演奏された「花葬」などはその最たる例。kenの弾くエレガット、tetsuyaのフレットレスベースによる演奏は、これまでの楽曲の印象が、より生々しく、より繊細で儚げに表現されていた。

「昨日もここでやったんですけど、めっちゃ楽しいですわ。最高最高」とhydeの第一声。続いて「今日はね、いろんなところの映画館で観てる人もいるんですよ。日本中とアジア中に流れてるんで。アンニョハセヨ、ニイハオ。ここは広いけど、隅っこまでかわいがってやるからよ。映画館のみんなもかわいがってやるから。一緒に行こうぜ! ファイナルなんで悔いを残さないように」とのMCに場内からの大声援が湧き起こった。

「flower」「DRINK IT DOWN」といった一日目には演奏されなかった曲に続いて、この日は初期のナンバーから「Dune」「ガラス玉」が披露された。ステージ前半の「HEAVEN'S DRIVE」のような壮絶なドライヴ感を持つナンバーと、感動の嵐として昇華した「forbidden lover」に挟まれた初期ナンバーには、バンド間の信頼を強固にして、サウンド面でも一段とそのクオリティを上げたL'Arc〜en〜Cielの今が詰め込まれているように思えるほど、深みを増して胸に届く。

赤いサーチライトが場内を照らした「REVELATION」の導入となるコール&レスポンス。ここでは一日目同様のドーム公演らしい演出が。下手からtetsuya、上手からyukihiroに続いてkenが、カートに乗ってスモークをまき散らしながらアリーナ外周を移動する。ステージに3人が上がると演奏がスタート。火柱が上がるとアリーナには今度は輿に乗ったhydeが登場。客席はこの曲中、騒然となる興奮状態。

「REVELATION」で場内の熱気を上げたステージ後半戦は、まさに怒濤。「Driver's High」のスピード感と、tetsuyaのベースソロから一気にレッドゾーンへと突入する「STAY AWAY」で、この夜のテンションも最高潮に達した。“Are you fuck’n ready?”というhydeの言葉を合図に突進力の高いイントロが鳴り響き、エンディングではyukihiroによるドラムソロが狂おしいまでに轟音を放っていった。興奮冷めやらぬ会場の声援に応えて、長いインターバルの後に登場したメンバーは、それまでの熱気を引き継ぐような激しいナンバーではなく、アコースティックアレンジされた「Anemone」だった。前述したように、このアレンジは生のストリングスを導入したこのツアーならではの貴重なものだ。

この日の演奏面でのハイライトは新曲「CHASE」だったと言っても過言ではないだろう。一日目のMCでhydeが、「yukihiroさんが持っている車の中の一台が凄い速いんですけど。たまに命がけで走っているらしいです。「CHASE」という曲はそういうイメージ」と紹介されたこの新曲のドライヴ感が素晴らしい。ギター、ベース、シーケンスが渾然一体となった重量級のヘヴィなイントロリフは、ライヴならではのグルーヴを得て、実にスリリングなロックナンバーだった。

「最近ちょっと歌うのが楽しいから、気持ちいいです。新曲「CHASE」をやりましたけど、そろそろアルバムができそうな雰囲気です」とhyde。さらに「今日ここでツアーファイナルを迎えるのは感慨深いですね。ここから始まってこの20年、雨降ったり、嵐が来たりありましたけど、ここまでこれたのはホントにみんなのおかげだと思います。20年一緒にきてくれてありがとう。ふつつかなバンドですけど、これからも良い曲作っていくので、楽しみにしていてください。それでは最後の曲を聴いてください」

足掛け4ヶ月間にわたって行われた大規模ツアー“20th L'Anniversary TOUR”のエンディングを飾るナンバーは、「虹」。38,000人の京セラドーム、そして15,000人を動員した各地のライヴビューイングに向けて、「歩き出したその瞳へ 終わらない未来を捧げよう」という最後のリリックが響き渡る。明るくなった会場、その歩みを祝福する歓声が鳴り止まず、その声はやがて驚喜へと変わる。LEDに映し出されたのは、L'Arc〜en〜Ciel、今後の活動予定だ。

まず、ニューアルバムがまもなく完成する。メンバーによるマスタリング音源最終チェック現場の模様が、なんとUSTREAMによって生中継されることが決定した。中継日時は2011年12月26日。同年12月21日にリリースされるニューシングル「CHASE」封入チラシに、そのアクセス方法が記されている。アルバムといえば、P'UNK〜EN〜CIELの1stアルバムも完成! 2004年にスタートしたL'Arc〜en〜Cielのパートチェンジバンドが、まさに待望のアルバムリリース。タイトルは『P'UNK IS NOT DEAD』だ。

さらには、“L'Arc〜en〜Ciel WORLD TOUR 2012”は現在のところ、香港、バンコク、上海、台北、ニューヨーク、ロンドン、パリの7公演が発表されているが、そのファイナルとして日本公演も決定した。2012年5月、東京と大阪で開催される。

“20th L'Anniversary TOUR”が終了したばかりだが、“20th L'Anniversary”はまだまだ続く。今後さらに加速度を増していくL'Arc〜en〜Cielから目を離すことができない。


紀里谷和明氏(ライヴ演出)コメント
「L'Arc〜en〜Ciel は演出の必要性がないバンドです。彼らの音楽はそれだけで映像的であり、どんな演出家の力をも凌駕する世界が完璧に構築されています。そんな彼らの二十歳の誕生日に演出の贈り物をするつもりが、逆にこちらが沢山のプレゼントをもらってしまいました。これからの20年も頑張ってください。」

ラルク20周年記念ライブツアーがついにファイナル、京セラドームが大熱狂

オフィシャルサイト
http://www.larc-en-ciel.com

レーベルオフィシャルサイト
http://www.larcom.net/


■New Single「CHASE」
2011.12.21 OUT

<初回生産限定盤>
KSCL 1906-1907 ¥1,575(tax in)
DVD :「CHASE」Music Clip収録

<通常盤>
KSCL 1908 ¥1,223(tax in)
-初回仕様限定-

収録曲
1.CHASE Words : hyde Music : ken / hyde
2.My Dear -L’Acoustic version- Words and Music : hyde Produced by ken
3.CHASE(hydeless version)
4.My Dear -L’Acoustic version-(hydeless version)

■DVD「20th L’Anniversary LIVE」
2011.12.28 OUT

・「20th L’Anniversary LIVE -Complete Box-」
 KSBL 6005-6008 ¥19,800(tax in)

・「20th L’Anniversary LIVE -Day1-」
-初回仕様限定-
KSBL 6009-6010 ¥7,980(tax in)

・「20th L’Anniversary LIVE -Day2-」
-初回仕様限定-
KSBL 6011-6012 ¥7,980(tax in)

※各商品 仕様 / 特典 詳細は近日発表
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